私のつながりのある方々にもカジノの話を伝えたところ、

「経済発展を言うのなら、他にはない和歌山の優れたところを大いに生かすべきだ。」

「カジノなど大きなお金が動くところには反社会的な勢力が必ずやってくるから心配だ。」

「今は、子どもたちが安心して活動できる自然や日々の暮らしの中にいるのに、それが壊される。」

などという意見が聞けました。

 みんなで反対しましようということになり、すぐに「ストップカジノ和歌山の会」の署名をもらって、集めることになりました。さらに、ポスターやチラシなどもみんなで手分けして作りました。
 お母さんたちは買い物やおつかいに出るときも、チラシと署名用紙、ペンを携えて一人でもおおくの署名をと熱心に集めてくれていました。見る見るうちに二百、三百と持って来てくれました。

 和歌山県外から和歌山に来られた方々も多く、県内外の方にも署名の協力をしてもらいました。また、家の周りにチラシをポスティングしたり、知り合いのお店やおうちにポスターを貼ってもらえるようにお願いしたりしてくれました。


 2020年9月、カジノに反対する3つの団体(ネットワーク、海南の会、ストップカジノ和歌山)がそれぞれに集めた署名16344筆を和歌山県知事に提出しました。ネットで見ると、知事は、賛成署名を集めた方々からは自らニコニコ顔で受け取るのに反対署名はIR 推進室の職員に受け取らせるようにしているようでした。
 県議会で反対する県民の思いをどう受け止めるのかを聞かれて、「反対するのは将来への無責任だ」と述べたと聞きました。「和歌山の良さを壊してしまう」「この自然豊かでのどかな環境の中で子育てを続けていきたい」という私たちの願いや心配していることには何らこたえようとはしてくれませんでした。