昨2023年から 美山コミュニティーセンター建設(美山支所建替え含む)について話し合いを続けてきましたが、ようやく地域の皆様へ報告できる運びとなりました。副市長との意見交換会でご協賛いただきました北武芸、北山、谷合地区には回覧板にてご報告させていただくように、各連合会長へお願いいたしました。

報告の内容は以下の通りです。

 

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地域の皆様へ                             2024年1月16日

 

美山コミュニティセンター建設についてお礼とご報告

 

先般はお忙しい中をアンケート調査にご協力いただきましてありがとうございました。

おかげさまで、いわ桜地区680人を含む合計786人の意見を集めることができました。

昨年5月9日の副市長との意見交換会においても地域住民から率直な意見が寄せられました。

 

その後、弊会は意見を取りまとめ、改めて陳情書(※参考資料1)を提出し、

総務課との小会議などで交渉を続けてまいりました。

これを受け、総務課からの回答(※参考資料2,3)がありました。

 

美山支所の老朽化から端を発していますが、

美山コミュニティセンター新設は、「山県市過疎地域持続的発展計画」の一環です。

その計画に基づき、過疎地域のみに適用可能な「過疎対策事業債」(過疎債)を財源としています。

 

「人が少ない地域に税金を使うな」との意見が一部にはありますが、

美山コミュニティセンター建設事業は、過疎債の本来の目的として、

過疎地域の持続的発展のために将来への投資として有意義に税金を使うことが求められます。

 

巨大遊具建設は中止へ

 

とはいえ、税金の無駄遣いは、多くの地域住民にとって望むことではありませんでした。

市民説明会や意見交換会、アンケートを通して、さまざまな問題が提起されましたが、

特に注目されたのは、巨大遊具の建設でした。

 

巨大遊具については、地域住民から「税金の無駄遣い」という声が上がりました。

また、安全性や景観の視点からも、

「川遊びだけでも見守りが難しいのに、巨大遊具もあったら安心して子どもを遊ばせられない」

「山紫水明の景観が台無しになる」

「メンテナンスができなくなり、立ち入り禁止になったら美山北部の玄関口が廃墟と化す」

という意見も寄せられました。

そこで、弊会では、美しい景観を損ねる巨大遊具は建設を取りやめ、恵まれた自然環境を活かして、

美山の魅力である「自然との共生」、「健康長寿」をテーマにした清流公園にしてほしいとの

要望を提出しました。

 

市役所総務課はこうした住民の意見に真摯に耳を傾けて、巨大遊具は中止となりました。

現地では解体工事がほぼ完了し、タイムリミットが迫っている中での市役所の英断でした。

 

 

10月12日の小会議では、次の要望が計画内に反映されていることを確認しました。

(中には、市役所が当初から予定していた内容もあるそうです)

 

1.遊具については当初の予定よりも規模を縮小し、巨大遊具は中止する。

2.談話スペースは飲食可能とする。貸出スペースは利用者は飲食可能とする。

3.交流活動室に流し台を設置する。

4.授乳室に給湯器を設置する。

5.コミュニティセンター内の美山支所開庁時間外(祝祭日、17時以降含め)も貸出スペース等

を貸し出しできるように運営する。

6.屋外に水道および電源コンセントを設置する。

7.コミュニティセンターは有事の際に避難所となる。

 

その他にも、検討中の案件はあります。例えば、副市長との意見交換会で

地域住民から声が上がった「巡回診療所」については、実施に向けて調整中とのことです。

運営については、今後も話し合いを続けていく可能性はあります。

 

今後も美山北部が「安心で快適な住みよいまち」になるために、

地域住民の皆様と注視していきたいと考えています。

そして、「美山コミュニティセンター」が完成した暁には、大いに活用してまいりましょう。

 

本件については、地域をお騒がせして誠に申し訳ありません。

久保田裕司副市長、総務課の皆様、いわ桜地区の連合会長、自治会長、地域住民の皆様、

そして、市役所と地域住民のよりよい関係のためにご尽力いただきました

福井一徳市議に深く感謝申し上げます。

 

 

ふるさと美山新庁舎を考える会

一同