誰の目にも明らかなほどの社会的成功を手にしていない人が語る「開運」に説得力など皆無だから。
成功者以外でそれが通じるのは、互いに好意的な交流ができたり仲良かったりする、ごく内輪の同類や仲間だけ。
でも本気で成功者になりたい人なんて実はほとんどいないとわたしは思っているから
"夢に向かってチャレンジ風味"を味わいたい需要として、これはこれでとても大事。
世の中を構成する必須要素として。
そういう人は本気で成功したいんじゃなくて気の合う仲間と和気あいあい夢語りやサークル活動みたいなのをしたいだけなんだと、傍観者の目線としてはそんなふうに感じるわけなんだな。
じゃあ
こんな身も蓋もない事を書いて、
世の最大多数派である"素朴で善良な一般市民"を根こそぎ敵に回す
ようなマネをしてるわたしはどうなのかというと。
わたしだって、現実面での"スペック"としてはごく一般的な庶民階級。
サラリーマン家庭に育ち
兼業農家出身のサラリーマンの夫と結婚
容姿は平凡
特に友達が多いとか人望が厚いわけでもない
なのにこんな目立つ格好をしている
だって好きなんだもん。
安定した現実生活と無理なく並行できるだけの機会が巡ってきたことには感謝してもしきれないほど。
こういう時は、感覚の赴くままに思いっきり喜び楽しむのが一番なの。いろんな意味でね。
自分にとって、内から湧き上がる"好き"は
とてもとても尊い。
人間が最も嫉妬を感じやすいのは、自分に近い境遇の人間が、自分より恵まれていそうに見える時。
ちょっと前、勤務先から横領したお金でヴィトン爆買いしたり家建てたりした元会社役員女性のニュース覚えてる?
不正を働いて得た金銭だから、
ってのは建前だと思う。
わかりやすい正義は、いつの時代も"隠れ蓑"として最適の素材。
芸能人や有名人の不倫・薬物・金銭トラブル等も同じ。
なんでこんな飽きるほど何度も何度も?
政治的な意図を持ったスピン報道もあるけど、それだけじゃない。
視聴率どの位なんだろ。低かったらさすがにもう少し減るよね。
コレを好んで視聴するのはどんな「層」?
あなたが憧れてやまない「セレブ」なアノ御方は、そんな下劣な話題を好んで話しそうですか?
話しますよ、ってんならその人はセレブと単なる金持ちとの区別がついてないってことかしらねえ
セレブって単語も庶民が多用すると途端に安っぽく見える魔法の言葉だなとつくづく思うんだけど
横領とヴィトン爆買いみたいな、そんな報道に度々併用される「美しいものたち」が気の毒でならない。
何年か前にSNSで、自然の美しさを愛でる一方で自分にはブランド物はいらないとわざわざ宣言するかのような投稿を見かけて
「美しさを差別すんな」と怒りを感じたことがあった
こんなんで束の間の"スッキリ感・正義もしくは清貧で慎ましい我ら"気分を貪る人々に、ブランドの美学を貶める資格なんぞ無い。
ブランドに負けず使いこなせる人はブランド批判やブランドを持つ人の批判なんてしない。まずは似合ってから言えよ。
主観的に「自分は運がいい」と思うことはとても大切。
しかし
それとこれとはまたちょっと別物だと思うのよ。
ありふれたベタな宣伝文句って、逆に諸刃の剣。
そんなの他にいくらでも言ってる人いるんだし、あまりにもベタすぎるものにはむしろある種の破壊力を感じる。
今までそんな理由であまり好んで使ってこなかった単語。
自分の柄じゃないからっていうだけで、他の使ってる人がどうこうとかじゃあないよ。
自分が好きな人ならどんなこと言っても好意的に受け取れるし、逆もまた然り。
理屈じゃないじゃん?人間って所詮こんなもん。
あなたもわたしも。
と、わたしは考えているのでーす