ライディング・ロケット | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

お母さん、火って何から出来ているの?
「お母さん、子どもの頃の夢ってなに? 何になりたかったの?」


こう、聞かれることがあります。


私にこキラ
「お母さんはねー、子どもの頃、絵を描く人になりたかったの。
 だから、もう夢はかなってるんだ!」


と、ドヤ顔で答えるようにしていますが(笑)
(↑ほんというと、まだまだなんですけどね~)


彼女的には満足いく解答ではなかったらしい。


お母さん、火って何から出来ているの?
「じゃあぁー、それ以外で。二番目になりたかったものは~?」


に、二番目? 

どうやら、ハナは、

「子どもの頃、憧れだったけど、なれなかった職業」

を聞いているらしい。アイドルとか?


それならー、私の答えは決まっています。

お母さん、火って何から出来ているの?
「宇宙飛行士!」


この答えは、ハナのお気に召したらしく、「ふーん」でそれ以上の追求はありませんでしたけどね(笑)




。。。


宇宙飛行士。

私の憧れですわ~。あくまでも憧れであって、私にとって「アイドル」に近いイメージです。


清く、正しく、意志が強く、カッコイイ。


ちーなーみーにー、どうでもいい話ですが、
日本人宇宙飛行士で、一番の憧れ、私にとってのスターは、毛利衛さんです!!

日本科学未来館の館長。 
政治力もあり、切れ者で、カリスマ性もある、スター。
しかも、ハンサム。かっこいーー。 

私が、日本科学未来館に足繁く通ったのは、あちらの科学館の魅力はもちろん、毛利さんが好きだから、って理由もあったのかも、です(笑) ただの追っかけ!?




そんなこんなで、宇宙飛行士ファンとして、宇宙飛行士の書く本も大好きなワタシ。

色々読みました。読みました、がー、
「宇宙飛行士」の書いた本を、「そのお人柄を読み解こう」として読むとなると、
宇宙飛行士を追いかける、ただアイドルの追っかけとして、読もうとなると、
今ひとつ、、、言いにくいけど、響かないんですよねー。(笑)



なにせ、ご本人が「清く、正しく、とっても強くタフな」スーパーマンだから!

アレですよ、アイドルが書く、「イメージブック」みたいな感じ?
ステキだけど、ツッコミが足りない。
面白さ的には今ひとつ。なの。私には。



。。。

そんな視点で見ると、これまで読んだ宇宙飛行士関連の本で大好きな本のひとつ、はこちら。

君について行こう(上) (講談社+α文庫)/講談社


向井千秋さんのダンナ様のエッセイ。

向井万起男さん。…
飄々として、芯があって、フェアで、マイペースで…、なんて素敵!!

読んだとき、私まだ結婚前でしたけど、こんな男性と結婚したい!!って思ったもんでしたわ。惚れたw
(今のダンナも、性格的には似た傾向があるのかもしれない~。なんてのろけてみたテストw)



ちなみに、↑の表紙イラストは、巨匠・和田誠さん。
ほんと、素敵なイラストです。千秋さんの後ろ姿、向井万起男さんの飄々とした姿も、見てると泣けちゃうくらいに素敵(笑)




この本に触発されて、描かれた漫画って、ご存知ですか?
宇宙漫画の、いわずとしれた有名作品こちら!
宇宙兄弟(1) (モーニング KC)/講談社

向井万起男さんをモデルとした人物もしっかり登場してるんですよ~。これは有名な話?



そういえば、「宇宙兄弟」作者の小山宙哉さんが表紙をかかれた新装版もあるんですね。
似顔絵、似てるよね(笑) 
新装版 君について行こう (下) -女房と宇宙飛行士たち (講談社+α文庫)/講談社


。。。


ええと、前置きが長くなりました。


そうそう、それでね、上記の本以外にも、素晴らしい「宇宙飛行士本」に出会えたの!って話をしたかったのでした。

ライディング・ロケット(上) ぶっとび宇宙飛行士、スペースシャトルのすべてを語る/化学同人


これ~~~、「宇宙飛行士」ご本人が書いた宇宙飛行士本としては、これまで読んだなかで一番といっていいくらい、超面白かった!

宇宙飛行士って、清く・正しく・カッコイイ ってイメージがあるって、書きましたが、
この作者のミュレインさん。 そのイメージをひっくりかえしますからね(笑)


なんせ、セクハラオヤジ。 なんせ、差別発言バリバリ。
女性の尻をおっかけ、暇さえあれば女性を侮辱する発言をしまくり、
宇宙にいって、セッ○スについてのジョークをとばすくらい、「サイテーー!ww」なオッサンなの。


その、人間味あふれる感じが・・・、これまでになかった宇宙飛行士像!!?

サイテーなおっさんですが、しかし、徐々に、女性に対する見方も、かわっていくんですね。
根性あふれる女性宇宙飛行士の同僚や、その死に際したりして、フェアな目線を培って行く。

冷戦時代の軍人らしく、共産主義者に対する暴言もあったり、
父親が第二次世界大戦で日本と戦った話も聞いて育ったアメリカ人として、戦争を美化しているし、日本人に対する侮辱的発言もあったりするのだけど、それでも、
とことん突き詰めて行くとフェアな精神があり、
空軍あがりの根性、「恥をかくくらいなら死んだほうがまし」といってのける根性も素敵だなぁと思ったりします。
(補足:しかし「死んだほうがまし」と言いながらも、自暴自棄にならず、組織のありかたとしては、健全で一番「良い」結論を出すために最善をつくすべきだし、腐敗を許さない。という一環した姿勢を持っています。その心があってこそ、この精神論なんですよね。日本人のように精神論にかたよらず、アメリカ人らしくシステマティックに「正しさ」を追求する。ここは、評価する点かもなぁと思います)


典型的な、「善きアメリカ人」。
普段はジョークでごまかしてはいますが、
心の根っこには健全な精神があるんだなーって。


とっても素敵な、元宇宙飛行士のバリバリ根性のある、愛すべきセクハラオヤジの本でした。




ちなみに、
この作者のミュレインさん、読んでると、私的には、この「ゼロ・グラビティ」に出てきたマット・コワロフスキー(ジョージ・クルーニー)にもイメージがかぶったんですよねえ。

コワロフスキーもね、こんなイメージ。
タフで、勇敢で、魅力的な、セクハラおやじなのw
てか、ミュレイン氏と違って、どっちかというと「たらし」的なセクハラおやじでしたけどね~。w

昔ながらの、軍人あがりの宇宙飛行士って、こんな感じだったのかなぁと思いを馳せちゃいます。


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おすすめです!


話は戻りますが、「宇宙兄弟」の漫画が好きな人なら、絶対にハマると思う~~。

てか、「宇宙兄弟」の登場人物で、いそう~~な感じ(笑)



上下2巻、あわせて厚さ4.5センチくらいの本でしたが(測ったw)
そんなボリュームも感じさせないくらい、イッキに読んじゃいましたよ。おもしろかった~。


。。。

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