「ほんとうの国際感覚ってなんだろう」
と、思うようになったのですが。(その2 からの続き)
でね。「ほんとうの国際感覚」は、日本人としてアジアの国々への向けてのそれもあるけれども、欧米の国々への向けての気持ちもあるなぁと、思ったのでした。
実際ね、私もそうなんだけど、日本人て、欧米人(特に白人)に向けてはなんとなく卑屈でドギマギした気持ちがあって、アメリカや西欧諸国の態度に気後れしているところがありませんか?
「NOといえない日本」
(最近は、政治はともかくとして一般市民の気持ち的には、多少NOと言えてるのでしょうか…)
対して、(昨今の中国騒動も加勢して)アジア諸国に対してはなんとなく来易くて、逆に言うと見下してるところはありませんか?
「脱亜入欧」とスローガンをかかげたのはKOの福沢諭吉先生でしたが、
その頃の日本は確かに欧米との不平等条約をなんとかせにゃいかんという命題があって、日本総勢(つーか中枢陣)がシャカリキになってて、そういう背景もあったにせよ、
やっぱ、それって、今の時代まで引きずるのは、フェアじゃない。
別の言い方をすると、
日本人が西欧諸国へ行った場合。
「郷に行っては郷に従え」のことわざのとおり、日本人ておおむね環境にあわせて適応の努力しようとする、傾向があると思うのです。
マナーとかいろいろ。あちらの習慣とこちらの習慣の違いに気をつけて、失礼にならないように。
とかね。
でもさ、これ、例えば、中国や韓国へ行ったときに、自分たちの振る舞い方にこれだけの注意を払う?
ま、泥棒にあわないようにとかカッパライにあわないようにとか、そういう注意はするかもしれないけど
(これはどこの国でも同じか)
同じ超高級ホテルに行くとして、中国の高級ホテルとニューヨークの高級ホテル、どっちが気安い?
気安く感じるのは、なぜだろう。
自分がその国のことを国力が弱いと侮ってるから?
そんなことない、国によるけど、少なくとも中国や韓国は、国力弱くなんてないよ! むしろ侮ってたら痛い目みちゃうよ。
てか、国力の弱さで侮るのであれば、国力の弱いヨーロッパ諸国だってあるよ。
そういう国は、侮って良いの?
そして人対人に限っていうならば、欧米人だっておバカさんはおバカさんだし、
中国人だって韓国人だって、頭イイひとは超イイよ。
経済力だって、もちろん人によるけれども負けてないし、むしろ負けることもあるでしょう!
尊敬すべき相手か、そうでないかというのは、「人によりけり」ってこと。
それなのに、日本人が、白人や欧米諸国に対して感じているモヤモヤ。
日本人が、アジア人やアジア各国に感じているモヤモヤは、
それは同じ温度でしょうか??
ちょっと話は変わってしまいますが、
学生時代の、帰国子女の友人Yは、バイリンガルで英語堪能な才女でしたが、彼女はこんなことを言ってました
「英語を話してるときと、日本語を話してる時は、性格が変わる」
と。
英語を話しているときは、ものすごーく性格がアグレッシブになるのだそうです。
日本語を話しているときは、アグレッシブさを覆って奥ゆかしさを出す。(おのずと出る?)
つまり、自分の性格のなかに、二重の基準が出来ると。
学生時代のまた別の友人N。
彼女は、英語も堪能で留学経験があって仕事も勉強も出来るモーレツな才女でした。
結局卒業後は渡米してあちらでアメリカンドリームを実現してましたが、私から見るに彼女にとって、そのアグレッシブさは天性のもので、もしかしたら彼女は多分、精神性は日本人より欧米人ぽかったのかもしれない。
(すごいアグレッシブで反論は叩きのめすタイプ…。ディベート得意)
でもさー、私はバイリンガルとはほど遠いし、ディベートも得意じゃないし、
「和をもって尊しと成す」(by 聖徳太子)
の精神性が一番シックリとくる、なんだかもうテンケーテキな日本人タイプなんですけども。
そんな私は、西欧諸国じゃダメなのかなーとか。
「日本人の、○○って考えは通用しない」とか、良く聞くけどね。
この、「和」の文化、私は好きなんだけどなー。
自分をアグレッシブにしていかないと、和の精神性を捨てないといけないのはイヤだなーとか。
(そうでもない?)
つまりつまり、私が何を言いたいのかというと、
外国へ行ったとき、外国人に接したとき。
接する人や場所で揺らがない、
また、ネットでの罵詈雑言とか、悪口とか、そんな外的な要因に揺るがない、
自分のなかの確固としたアイデンティティや基準が必要なんじゃないかなって。
先にふれた「郷に行っては郷に従え」の精神ですが、
それはそれでとっても美徳だと思うし、私もこの精神は大好きなのですが、
逆に言うと、この精神に添いすぎて
周りの環境に流されすぎる
という嫌いも、日本人にはあるのではないかなって…
日本人の、(そして私の)本当の精神性って、何?
他国を見下したり、自国を卑屈に思ったりしない、誇りをもった精神性。
自国の誇りをもちつつ、他国の誇りも尊重できる、そんな精神性。
そんな精神性、アイデンティティって何だろう、って思うようになったわけです。
まーだまーだ続くー。
。。。
書いたものですから、分かりにくい文章だったかも。
もっと年月がたつと私の気持ちも整理できて、もっとこなれた文章に
しあげることができたかもしれませんが、
今はこれが精一杯…ごめんなさい。
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