クリスマスカードでパクリを考える | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

タロウのクラスでクリスマス会があるそうで、一人一枚クリスマスカードを作って来てください、と言われたらしい。

タロウテカニコ
「今日はねー、楽しい宿題があるんだ!」

と、学校から帰るや、いそいそとクリスマスカードを作っていました。



「できたーー!」

お母さん、火って何から出来ているの?
いよいよ12月25日がクリスマスですね。
みんなプレゼントはきめましたか?
それではクリスマス…



と、そこまで読んだらここを引っ張るらしい。
お母さん、火って何から出来ているの?




     
お母さん、火って何から出来ているの?



この仕掛け、面白いんですけど、実はネタ元があって。
以前学校で、上級生に貰ったカードにこの仕掛けが作られていたんです。
その仕掛けをタロウは「これ、すごいー♪」と感心しきりで眺めていて、早速パクってるんだな(笑)


でもこういうパクリって、実は大事だと思うんです。
このように沢山アイデアを見て、盗んで、自分のものとしていかないと、本当のオリジナリティは生まれてこない。
オリジナリティって、そもそもは全くの「無」から生まれるものは少なくて、そうやって沢山のパクリを蓄積して、沢山のパクリの上に成り立っているのだと、私は確信しています。

それは、人類の文化の歴史を見ても自明なこと。

オリエンタル文化も、ヨーロッパ文化も、日本文化もそうですが、文化は、その土地に根ざしたもの、風土から自然発生したものもあるとは思いますが、それとは別に、ヨソの文化に影響され影響して成長してきたという背景もあるわけで。
個々人としてもそれは同じ事。
その人そのもののアイデンティティ、独創性は基本にありつつも、その人が興味のアンテナを周囲に伸ばしたときに、色々ひっかかるモノがあるわけで。
それを沢山パクって、消化して、自分の独創性とミックスして、そしてオリジナリティを作り出してくものだと思う訳です。


だからこそ、独創性を育てるためにも、子供の頃のパクリは大事。
そこんところが十分に出来ていないと、大人になって、オリジナリティを商売としようとしようとしたときに、自分のオリジナリティを付加できていない、まだ十分に消化していないパクリを世の中に出してしまうことになる。
そうすると、大問題になってしまいますからねぇ(笑)


だからこそ、
アイデアは大いに盗むべし!

そして消化すべし!

なーんてつれづれと思ったりして。

。。。


話を元に戻しますと、

タロウのクリスマスカード、ここの部分。
お母さん、火って何から出来ているの?

「ひっぱってください」
お母さん、火って何から出来ているの?


これ、良く見ると、何かの色付きの紙が切り取られてる。


あ、これ、ハナが遊んでて、テーブル上に放置してたレターシートだ!
お母さん、火って何から出来ているの?
さてはタロウ、目の前にある材料を勝手に使ったなーw


中をあけるとこんなん。
お母さん、火って何から出来ているの?
あかのくにあおのくにきいろのくに

面白いなぁ、赤と青と黄色の色だけで絵を描いて、「あかのくにあおのくにきいろのくに」という題名を付けている。



てか、でもこのペンも、ちょうど私がドリルの採点に使ってたコンビ鉛筆と、昨日のドリルに使った黄色鉛筆を使ってるしw
多分、この鉛筆も、「目の前にあったから」使っただけなのだろうなぁ。


彼には、材料を席を立って取りに行く、自分で用意する、という発想がないのかっ…!!


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無精極まりありませんが。

でも、だからこそ「あかのくにあおのくにきいろのくに」という発想が生まれるところは、流石とゆーか無精ゆえとゆーかww


。。。

これはタロウのオリジナリティ。
制限や無精から生まれるものもあるのかもなーw
でも、一言ハナに断れよ。
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