我が息子のあんまりな、あんまりな作文能力に直面し、こりゃーなんとかしなくてはと思いまして、ですね。
(過去記事→読書感想文に苦労・苦労 )
作文能力の向上をはかり、家庭学習で作文ドリルに挑戦することにしてみました。
で、一番最初に導入したのが、コレ。
- 1年のさく文 (毎日のドリル)/福山 憲市
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1年生のための、作文ドリル。
どんな問題が載っているのかと思ったのですが、まずは「文法」から導入されています。
たとえば、こんな問題。(問題文うろおぼえですが)
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このなかで、「ーーが」にあたることばは、どれでしょう。
また、「ーーーだ」にあたることばは、どれでしょう。
「いぬが」「はしる」
「おんなのこが」「わらう」
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どうやら、「主語」「述語」を理解させる問題らしいのですね。
しかし!
「ねーお母さん。
『ーーが』って、どういう意味!? 『ーーだ』って!?
意味わかんないんだけど」
彼には、問題文が理解できないらしい
「えーとねぇ、これは、『いぬが』(がだけ大声で発音)、って言ってるでしょ。だから、『ーーが』ってことよ」
と説明を試みましたが、たしかに説明が難しいーーー
いつまでたっても、要領を得ません。
1年生で「主語」「述語」を学ぶという学習要綱がないのか、教科書にも「主語」「述語」という言葉が出て来ていないみたいなんですよね。
しかし、「主語」「述語」という言葉を使わずに、概念だけ説明って、ムリじゃない!?
てことで。
文法の基礎、文章の分解と、文章は何で出来ているか…
つまり、「主語」「述語」という「用言」について、説明を試みることにしました。
「文章っていうのは、こまかく区切ることができるの。
たとえば、
雨が/しとしと/降る。
犬が/とぶように/走る。
みんなで/学芸会の/練習を/する。
みたいにね。」
「『ーーが』っていうところを、主語 というの。
主語がないと、何が、そうなってるのか、わからないよ。
たとえば、
しとしと/降る
っていうと、『何が!?』っておもうでしょ。
だから、主語って大事なんだよね。
(日本語では、主語を省略するパターンも多いですがネ)」
「だから、この問題でいうと…『主語は、なんですか』って聞いてる訳。」
ーーーーーーーー
このなかで、「ーーが」にあたることばは、どれでしょう。
「いぬが」「はしる」
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「わかった! じゃぁ、『いぬは』 が、主語だ!」
「そのとおり!」
「それで、今度は『ーーーだ』 はね、「ナニが」「どうする」という、「どうする」にあたる言葉。
これを、述語というの。
述語がなくても、意味はわからなくなるよ。
雨が/しとしと
だけだったら、意味わかんないでしょ? 『だから、なに!?』って思うでしょ。
雨が/しとしと/降る
という文章だったら、『なるほど』って、意味分かるでしょ。
この場合は、『降る』が、述語なの。
述語も、大事だよ。
主語と述語は、文章で、一番基本となる言葉で大事なんだよ」
「だから、この問題でいうと…『述語は、なんですか』って聞いてる訳。」
ーーーーーーーー
このなかで、「ーーだ」にあたることばは、どれでしょう。
「いぬが」「はしる」
ーーーーーーーー
「わかった、わかった! じゃぁ、『はしる』が述語!!」
と、このほどかように、
「主語」「述語」という言葉を出し、それについての説明をしたとたん、ビックリするくらいにあっさりと、理解することができたようです。
…だよねー!
概念だけ、説明したって、わかんないよねーー!
「ーーーが」って、何だよ!って私だって思うもん(笑)
つくづく、「定義付け」って、「概念を意味付ける言葉」って、大事だなぁと実感した次第。
しかし、文をバラバラにして、その成分を言い当てて行く、というのは、パズルみたいで面白いみたい。
ドリルやその辺にある本の適当な文を例題にして、
「これは、主語」
「これは、述語」
「これは、主語ないね!」
とか。勢いづいてやっていると、
「おもしろい!」
タロウも思わず、つぶやいていたようでした。
(その言葉、何よりの嬉しさです。母ガッツポーズw)
しかしそのうち、こんな質問が。
「じゃあさ、
雨が/しとしと/降る
の『雨が』は主語でしょ。 『降る』は述語でしょ。 そしたら、『しとしと』は、なんなの?」
「それはね、修飾語。
(だったよね!? あと他に用言てあったっけ?)」
「この文章の区切り方って、これでいいの?」
「…う、うん、それで良かったと思う…
(たしか『ね』を入れて区切るんだっけな?)」
と、このほどかように私の知識にも自信がもてなくなったので;
あわててこんな本を買い足しました。
- やさしい文法 ことばのきまり/尾崎 多
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こちらは、私用の参考書です。
(子供用の本だけどw)
ちょびっとずつ読み進めています。
日本語の文法、主語とか修飾語とか連体修飾語とか連用修飾語とか。
私は中学受験のときに接していて、以後ずーっと忘れていた言葉が色々出て来て、懐かしい!
日本語って、日本に住んでいる私にとっては毎日接しているモノだけれど、いざ「日本語の文法」ってことになると、なかなか意識しませんよネ。
確かに言われてみればその通り、だけど意識しなかったヨ!的な、
潜在意識の下に隠れていた考え方がボロボロです。
ちなみに、
「文が何で成り立っているか」という考え方が、文節主義 と 単語主義 二つあるって、ご存知でしたか!?
文節主義というのは、
父親は/カキの/木を/みあげた
というように「文節」で区切る考え方。
(「ね」を間に入れるとわかりやすいです。父親はねー、カキのねー、木をねー、みあげたねー)
一方、単語主義というのは、
父親/は/カキ/の/木/を/みあげた
というように、「単語」で区切る考え方。
「自立語」(カキ)「付属語」(の)がくっついて、意味を成します。
どちらの考え方も一長一短があって、日本語としてどちらも成立する、らしい。
って、これってすごく日本的考え方ですねぇ!(笑)
(「こっちが絶対!」って、言い切らないところが)
とりあえず、子供には「文節主義」で教えることにしています。
(そのほうが簡単だから)
とにかく、タロウにはこの「文法問題」が楽しい経験になった様子。
国語の勉強、っていうと、とにかく「本を読め」と言いますけどネ。
タロウのように、読むといったら科学の本や図鑑ばっかり、パズルやブロックは好きだけど、物語の本にはなかなか手が伸びない…という男の子には、
国語を文法から攻める
というのもアリかもなぁ!!…なんて、思ったのでした。
。。。
文法、高学年になると苦手意識を持つ子も多いので。
苦手意識が付く前の、低学年から取り組むのっていいのかもネ。
様子を見ながら、あくまでも楽しく!トライしてみたいです。
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