プラモデル作りから学べる事 | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

ダンナは大のプラモ好き。
彼の書斎にはズラリとガンプラが並んでいます。
毎月、分厚いホビー雑誌を買って読んでるみたいです。

ま、私もキライじゃないので、チラチラ眺めてたりもしますけどね…
でも彼はロボット系が好きで、私はフィギュア系が好きなので微妙に見るページが違ってたりする



お母さん、火って何から出来ているの?
「オレはちっちゃいころから、プラモが好きで、お小遣いを溜めてはおもちゃ屋に走っていたなー」

「ずっと貧乏で、おもちゃは大好きだったんだけど、買ってもらえなくて、悲しい思いをした。
 だから、自分で稼げるようになった今、おもちゃが買える幸せをかみしめてる」

んだそうで、セッセセッセとプラモを購入してて、今やちょっとしたプラモコレクターになっています。
(買っても時間がなくて組み立てられないのが悩みだとか)





「人生の大事なことは、だいたいプラモデルから学んだ」

と豪語する彼。




…いや、ちょっとウソですけど。
しかし、ダンナいわく、プラモデル作りから、学べることは多々あるのだそうです。


まとめてみると以下の通り。

1)(一見)難解な説明書を読む根気がつくこと

 プラモデルを作るには手順も多く、情報量の多い説明書をキチンと読むことが必須です。
 最近は『説明書を読まない』人間が多いそうですが(私もだ!)やはり、「説明書をきちんと読む」という姿勢は、「情報量にたじろがない」ということでもあり、それは今後、勉強でも複雑な問題文や本などに対処する際に大事な姿勢です。


2)手順をふんで、作業をする大事さを知ること

 昔は、小さな部品から組み立てなくてはならない(しかも色付きはなかったので色塗りもしなくてはならない)ものが多かったので、「プラモを作りたい」子供は、その気持ち一心で、キチンと説明書を読み、手順を踏んで作業をしなくてはならなかった。
 今は彩色もほどこされ、半成形された簡単なモデルが多い。
 逆を言うと、複雑な手順を踏まなくてはならないプラモデルは「子供に受けない(売れない)」から縮小傾向にあるのだそうで…。
 彼曰く、「最近の子供の理系離れが話題になっているけど、子供のプラモ離れとも遠からず関係があるんじゃないか」と。


3)小さな部品を扱い、注意深さを養うこと

 プラモデルは、小さな部品一つでも、なくすと全体が完成しない、そんな事態にもなります。
 小さな部品ひとつもおろそかにせず、一つ一つ大事に組み立てる。
 そんな姿勢は「ものづくり」の基本である、と。


4)ギミック(仕掛け)を知り、モノ作りの構造を体感できること

 プラモデルは、おもちゃを「中身から組み立てる」ことであり、それは、おもちゃの構造を、手を使って体感しながら理解するということでもあります。


5)カッターなど、危険な工具の扱い方を知る事

 ダンナは幼稚園に入るまえからプラモデルを作っていて、カッターも小さい頃から使っていたそうなのですが!誤って手首を切ってしまい、救急車に運ばれるくらいの大けがをしたのだそうです。
 そんな痛い経験から「危険な工具は、使わせてもいいけどシッカリ扱い方も教えて、傍で監督しないとダメ」とのこと。
 当たり前だけど大事な事ですね。



聞いてみると、なるほどーっと思います。
そしてどれもこれも、私には教えられないことばかり(笑)


私は、ヒラメキからあれこれモノ作りをする傾向があるので、いわば混沌を好むタイプ。
(いわば、クリエイター系?)

ダンナは、秩序だって物事を考え、マニュアルを紐解いて、論理性に基づいたモノ作りをしていくタイプです。
(いわば、エンジニア系?)

どちらもモノ作りをするのですが、アプローチが違うんだなぁと、しみじみと思います。

夫婦で比べるだけでもこれだけ違うんですけど、
どちらがより大事、という訳ではなく、どっちも大事なんですよね!
(ただ、得意不得意があるだけで)






思うんですけど、人生の大事な事へのアプローチ方法って、ほんとに人それぞれ。

ダンナがプラモデルから、「注意深さ、根気強さ、論理の組み立て方」を学んだように、私は別の方法で学び、彼とはまた少し違う考え方を持っているし、他の人は他の人なりに、それぞれがそれぞれの人生哲学を、模索し、構築しているのかなぁと思います。


ただ、私は母として思う事は、
子供には、それぞれの哲学から、それぞれのアプローチ方法で、その力を教えて欲しい、ということ。


子育てに正解はないように、人生哲学にも正解はない。
(人生に希望がない、悲観的な哲学は子供に与えたくないので論外ですが)
人生において、プロセスや「大事」と思うことにも正解はない。

ならば、子供には、より多くの選択肢を見せてあげるためにも、大人の色々な価値観に触れさせ、その分の可能性を広げてあげたいなぁと思う訳です。

「ああいうやり方もあるよ、こういうやり方もあるよ、沢山のアプローチがあるよ!」

というように。





なので、私はダンナと価値観が違っていて、子供に注意する点が違うことはアタリマエ。
むしろ、おおいに結構だと思っています。

私には気づかない点をダンナが注意してくれるので、頼もしいです!

私はツマとして、ダンナの世界観を尊重し、ダンナならではの子供へのアプローチを、有り難いなぁと思うし、そう思うことが大事なのかなと。
(それはつまり、反対の立場から言っても、ダンナは私のアプローチ方法を尊重してくれていることでもあり、ありがたいです)




前置きが長くなりましたが、そんなダンナが買っている雑誌に、オマケのプラモデルがついておりまして。

お母さん、火って何から出来ているの?


それを発見したタロウ、

お母さん、火って何から出来ているの?
「これ、やりたい!組み立ててみたい!」

と言い出したのです。




長くなりましたので、この話は続きます。


。。。
そもそも、ダンナは大人になるにつれ「プラモ趣味」を封印していたのだそーですが、
私とつき合うようになってから、
自分も花開いた、と言っています。
それは私があまりにもオタク趣味を謳歌してたから、なのだそう。
「それでいいんだ」って思ったんですって。
あら?それって私のせい?
お母さん、火って何から出来ているの?
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