学習塾のザセツによって、考えたこと | お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

お母さん、火って何から出来ているの?(旧)

イラストレーター古田真理子の、子どもと格闘する家庭学習の記録。またはお仕事の記録。

実は、このように家庭学習を強く意識し始めたのはきっかけがあります。
それは、息子タロウの、ドリルを中心とした某学習塾のザセツでした。。。



お母さん、火って何から出来ているの?


家の近所にあったので、ごく気軽な気持ちで教室を覗きにいったところ。
タロウも「やる!できる!」と大張り切りだったので、早速はじめてみたのです。

早い時期から学習習慣をつけるといいですよ、という言葉にも魅力を感じたのも事実です。

が、しかし。


最初の頃こそは、先生に褒めてもらえるのが嬉しくて、毎日3~40枚くらいの宿題をこなし、
1週間に100枚以上のプリントをこなしていたのですが。
最初がハイスピードだけあって、飽きるのも早かった…ダウン


そして、一度飽きてしまうと。
もう、ダメです。
すぐに出来てしまうような問題でも、ぐにゃぐにゃしてちっともやる気を出さない。

かといって、宿題をさせずに教室に送り出すわけにもいかず。
毎日の「お勉強の時間」は、ちっともやる気を出さないタロウと、
そんな息子へのイライラが募る私の、
根気比べの時間になってしまったのでした。


お母さん、火って何から出来ているの?

そして最後には、私もイライラがたまり、つい怒鳴ってしまったりして。
泣きながらプリントをすることも度々。


いかん!
このままでは、勉強の時間が苦痛の時間となってしまう・・・!
(つーか、特に私の)


これでいいのだろうか?
ここに至って、「ベストな家庭学習って、なんだろう」と、考えるようになりました。
(塾を始めるまえに、先に考えとけって話ですがあせる




私のポリシー、というかこだわり、としては、
子供には勉強を「たのしいもの」として捉えてほしい、という思いがあるのです。



もちろん、塾で行うような計算作業、ひらがな書き取り作業などは大事ですが、
このほどかように嫌がられると、ショウジキ、心千々に乱れます。
これって、無理矢理させるような勉強ではないのかなと・・・。

それよりも、学校がまだはじまらない今だからこそ、余裕を持って取り組めることがあるのではないのかなと。


それは、「学校の勉強」「テストのための勉強」だけでなく、
広義の意味の「勉強」。。。

つまり、
「世の中の理(ことわり)を知る」という意味での勉強、です。


理(ことわり)を知り、仕組みを理解するということは、自分の世界が広がってクリアーになっていくことであり、
それは非常に楽しいものであると思うのです。

しかし、ここが一番悩ましいところではあるのですが、
「勉強」には、このような特徴があります。

強制されると、とたんにつまらないものとなってしまうのである!

悩ましいですね~~~~。

私自身、中学校受験、高校受験、大学受験と経験して。
これは身にしみて感じている事実です。


やはり、一番大事なのは、本人の「気づき」であり、「なんだろう」「おもしろい」と思う気持ちであり、
その後に、「やる気」「意欲」が引き続くのではないだろうかと。


日常の生活の中から、それらの芽を引き出し、楽しく「勉強」に導く事こそ。
家庭学習ならではの醍醐味だし、面白さなのではないかなと、思ったのでした。


であるので。

親子そろってストレスの原因となる勉強はやめてしまって、
(後に学校にあがって、はじめて「宿題」に直面したら、そのときに苦労しようと!(笑))
その分の時間を、「勉強って楽しい」と思えるような、
そんな家庭学習にあてていければなと、思った次第です。




。。。。。


追記です。

この記事は、「某学習塾」の善し悪しを語ったものではありません。
蛇足ながら、タロウが通った「某塾」の先生は、非常に良くしてくださり、
止めようかどうしようか迷ったときにも、非常に親身に相談に乗ってくださいました。
今回はしばらく「某学習塾」に通うことをストップとしましたが、
今後もずっと通わないという選択をしたわけではありません。
学習塾は、親のしっかりしたポリシーのもと、上手に利用すれ非常に有益なものである、と、
今の私は考えております。

念のため。