一人青年が大きなカバンを持って我が家にやって来た
アリさんマークの引っ越し社が、休み中の娘の荷物の査定に来たのである
かみさんに案内され娘の部屋をグルーっと見まわして
青年・・・「荷物はこれだけですか~」 

箪笥一サオと衣服だけ
青年・・・「単身の引っ越しですね~!」
電化製品も家具も各業者が別々に運び込むので、)自宅からは何も無し…
短時間で査定も終わり、後は世間話しである
冷たいお茶を呑みながら 
かみさん・・・「あなたはこの仕事は長いの…?」 

それから始まったかみさん得意の聞き出しだ~
この青年、元は音大を出たがいまどき音楽で食って行く仕事なんてまったく無かったと云う
ピアノも弾ける、ギターも得意
だけど、音楽関係の仕事先が無い・・・
青年・・・「遊びには使えますがね・・・
得意な事を仕事にしようと思ったのが間違いでした~」 

高校で吹奏楽が上手く出来ても、一番ばかりが集まった大学ではほんの端くれ~
世界的コンクールにでも出なければ職は無いと云う
青年・・・「それでも今はこの職を得て、僕は幸せですよ~」 


