今回は業務上の保守対応で経験したmacOSのバージョンアップ等で「あれが出来なくなった」「使えなくて困る」などの問い合わせが多かったものをピックアップしてお伝えしたいと思います
初回の記事は旧バージョン帯であるMac OS Xシリーズまでの分です。
【Mac OS 10.0~10.4まで】
・特段バージョンアップで使えなくなったという問合せは無かったですが、10.0はUNIXベースにな
ったので [Terminal] でUNIXコマンドが実行できるようになったなどの変化がありました。
・10.1でSMB/CIFSクライアントが実装したのでファイル共有系が気になりました。
・10.2でWindowsとのファイル共有機能も強化されたので使っているユーザーもいましたね。
正直まだ使っているのはマニアックな気もしますが...。
・10.3は大幅に機能が増えていますが機能が増えただけなので影響は無かったです。
・10.4がPowerPCでClassic環境が使える最後のOSだそうです。
私にとってはどれも滅多に見る事のないものなので良く分かりませんが
【Mac OS 10.5~10.8までの廃止機能】
●10.5
・Classic環境撤廃でMac OS 9.2.2を動かす環境が消滅しました。対処法は無いです
・Sherlock ⇒ 実質的には [Dashboard] や [Spotlight] で対応できるので案内できます。
・NetInfo ⇒ ネットワーク管理は [Open Directory] 、ローカル管理は [DSlocal] で案内可。
・Service Location Protocol(SLP) ⇒ [Bonjour] を案内して下さい。
●10.6
・AppleTalk完全廃止
物凄くこれが好きなユーザーも居て、なんとかして欲しいと言われたこともありましたがバージョンを10.5以前にす
るしかないようですね。
・AppleTalkを利用する周辺機器が使用できなくなる
たぶんこれが一番の問題だと思うんですけど、買い替えして欲しいです
・InputManager
これを搭載しているプラグインやらユーティリティは動作しません!ご注意下さい。
●10.7
・Rosetta
これ後に"Rosetta2"というのが出てきますがそっちの方が問題ですかね。この段階では廃止というだけでPowerPC
も無いですしそこまで大きな問題は無かったかな。
・MySQL
これに関しては標準インストールされていないだけなので手動でインストールの案内が可能。
・他の廃止されたもの
色々ありますが、それらに関してはどうしようも無いです。ただ問題化したことはないかな。
●10.8
・64bitカーネルでのみ起動に変更(32bitカーネル廃止)
32bit仕様のインテルCPUや32bitカーネルのMacに関してはインストール出来なくなる。大きな転換点なのでここで
Mac自体買い替えをオススメしてました。
・Gatekeeper追加
廃止では無いですが、後々にトラブルの要因になるので載せておきます(怒)。。。
【Mac OS 10.9~10.11までの廃止機能】
細かい事ですが、Mac OS Xは10.11で終了になります。以降はmacOS Xとなるのでここで区切ってますのでご承知おき下さい
●10.9
・問合せが無かったバージョンです。たしか無料リリースのパフォーマンス改善バージョンだったと
思うので問題は無かったのかなという印象のOSです。
●10.10
・X Window System 廃止
X11やXとも呼んでいたとか(旧twitterではありません)
一部コアなユーザーからネットワーク系のツールで使えないと言われた事がありましたが基本的には問題化したことは
無かったです。そもそもトラフィックが暗号化されていないなど問題も多いと思いますので。
●10.11
・Adobe CS2、3、4辺りのアプリケーションが使えない
これは物凄く問合せが多かったですが、原因としては10.8で64bitカーネルに変更されてから
Java ランタイムがこのAdobeソフトウェアと整合できなくなっているからのようです。
これについては対処策がある事と後のバージョンで問題にもなるので別記事で掲載予定です。
▼記事はコチラ
以上、古いMac OS Xシリーズの廃止機能にまつわる内容でしたがいかがでしたでしょうか。
皆様に少しでも参考になれば幸いです