ちよさんが貸してくれた、角田光代さんの本を読んでる。

このひとの本は、普通の生活みたいな話が多くて、それも描写が細かくてもう物凄いリアルに景色や気持ちを感じるんやけど、いしいしんじより太宰治より寺山修司より
なんか、なんか、
異空間に飛ばされたみたいな気持ちになる。

たとえば、短編のピンクバスを読んで、読み終わるまでたぶん1時間くらいなんだけど

本を閉じて部屋を見渡すと、もう読む前の自分はどこかへ行ってしまったみたいな、ひとり取り残されたみたいな、何時間も何日も経ったみたいな、今までの生活が嘘みたいな

気がする。

で、安心しようとツイッターなんかを見ると、そこにはのっぺりと現実みたいなのがあって、ちょっと嫌な気持ちになって、見たのを後悔する。もったいないことしたみたいな気持ちになる。

わたしは影響されやすい。
奥田英朗の本読んだら、精神病になった気がするし、有頂天家族読んだら、「阿呆の血のしからむるところだ!」とか言っちゃうかんね。

本、意外と売れている。
もっと仕入れよう。
もっと読もう。