マチネを見てから否が応でも期待が高まったウンテアンリ。もうね、別格でした。
もちろんイヒジュンさんもお上手でしたけれど、そこはベテラン。別次元ですごすぎる、
完成された、そして完成しながらも進化を続けるアンリと怪物、もはや匠の技。
今回は3階で観たので、のっけから、怪物の腕が毛布から出て、そのパーツだけが
テーブルにのった場面が目に飛び込み、ウンテさんの美しい指が痙攣する動きに驚く。
ウンテアンリは高潔だけれどかわいくて優しくて。君の夢の中に、のときの、あの感情があふれ出すような歌声、あまりにも絶品ですぐに涙腺崩壊。マチネの時はここまでは泣けなかった。
ウンテアンリだと、もうワンフレーズで涙のスイッチは行っちゃうもんね。
そして怪物になってからも、ウンテさんの怪物は要所要所で異形度がものすごく高い。こんなに
ずばぬけて美しい人がここまでやるのか、と感じる場面もいくつかあり、時折あまりにも生々しく、
眼をそらしたくなることも。
昔、デヴィッド・ボウイがエレファントマンの演劇を腰布一枚でやった時を思い出すほど。
三階からだとずーっと双眼鏡でウンテさんしか見ていないから、逆に繊細な表情がみえて、
その演技の深さに心をもっていかれっぱなしでした。
私は怪物、の時も、ほぼゲッセマネ状態。ウンテさん、絶対5分は長い。途中無言でその表情が
どんどん変わり、アンリの記憶がよみがえり、ビクターの名前を何度もか細い声で呼んで、
子供のように泣きじゃくったり。ここでもうビクターの名前よんじゃうなんて、反則だよウンテさん!
と心の中で叫びながら大号泣。本当にかわいそうでかわいそうで、何度も嗚咽しそうになるのを
必死にこらえてました。
傷、で小さな男の子の背中を押す場面も、イヘジュンさんは優しく推していましたが、ウンテケムルはドン!
っと容赦なく、傲慢な人間への怒りがあふれる場面に。明らかにビクターに向けてではなく、人間への
怒りが込められたようで。ウンケムルには、自身がやってきたことにも後悔と、だからこそ
ビクターに復讐をし、神への冒涜をやめさせなければいけないという決意がかんじられました。
ラストのシーンもあのささやくようなセリフで(涙)。
韓国の俳優さんは、ほぼ全員歌がうまいし、爆音歌唱。でもウンテさんは、セリフを話すように
ぽつぽつと歌うところから、伸びやかに爆音に移行するので、心の揺さぶられ具合がすごいんですよね。
歌っていても語られているみたいだから、没入度が高いし、もう目の前にいるのがアンリや怪物そのものになってくるので、終わることにはもう鼻水まみれであたしの顔もやばかった(笑)。
大体、舞台の半分は上半身裸の怪物、40歳超えて、あの完璧な体の鍛え具合も素晴らしい。
日本のフランケン、初演の時にはみなさんかなり薄いお身体だったので、再演は鍛えてくださいませ。
結論として、あたしはウンテアンリ1択、これしかないと!できることならシングルキャストにしてほしい
くらい(無理だけどねw)
カテコは、お兄さんのウンテ君がキュヒョン君を上からキューっとハグし、キュヒョンさんがウンテさんの
わきの下あたりに顔をうずめるという愛らしい構図に、最後までなごんで終わりました!
再演を重ね、10周年となる作品に出続けるウンテさんの驚きの進化と魅力に大感動のソワレ
でした!
次回はソンロクさんとのペアで観るのですが、できるならジュンサンさんとのベテランペアでもみたい!
と、さらに沼落ちしそうなソワレでした。
翌日は朝四時起きで無事金浦へ。前日も当日も睡眠時間3時間半、ソウル滞在21時間。
正直食事の時間もほぼなく、買い物も全くしなかったソウルでしたが、インスタフォロワーのかたに
お声がけいただいたり。ウンソクペンの韓国の妹があたしを見つけてお話しできたりと、サプライズも
♪
この2日間の弾丸ソウル、ホテル代も安いし、密航できるしなかなかいいね♪
(→次回も同じ密航ww)
出張並みの弾丸にもかかわらず、とても満足度の高いソウルでした!
また近いうちに♪