この作品、全編英語だということは知っていたけれど、字幕なしと知ってまさか??とびっくり。
俳優さんたちには大きな挑戦だけれど、創作ミュージカルを字幕なしの英語で観る観客にも
大きな挑戦だ!
でも、日本でハンチサン君の歌が聞けるなら、絶対行かなくっちゃと。
結果、すごく良かった!あたしの英語力、韓国語に比べれば全然まし。とはいえ、
セリフは何とかほとんど理解できたけど、歌の歌詞を聞き取るのはなかなかむずかしく、
わからなかった歌詞もちらほら。大体、Belfryって単語、生まれて初めて聞いたわ(笑)。
これ、全編韓国語だったら、間違いなく撃沈パターンのセリフ量。
事前に日本語の筋書きが配られるので、それをちゃんと読んでから見た方がわかりやすいですね。
読まずに観たので、あとから見て、なるほど~、と。
冒頭は、いまだに生々しい記憶にある、september 11の場面から。深夜友人と、ほぼ無音の来美配信のテレビ画面をみて絶句した、あの夜の想いがよみがえる。
あの事件に巻き込まれ、死にかけた女と、それを助けようかという男=ヴァンパイアとの出会いから。
さらに若い女と若い男が出てくる4人劇。
リーマンショックの時代を経て、コロナ禍の現代までのほぼ20年を描く物語。
途中、ロッキーバルボアの名前が出て、オンタイムで映画見ていたあたしは即座に反応したけど、
若い子にはわからないよねぇ(笑)。ダイハードのジョンマクレーンの名前には、後ろの若い韓国男子から
笑が。ここは逆に日本のおばちゃんは知らない人多し。2時間の作品で、セリフも膨大だし、曲もおおくて
見ごたえたっぷり!チサンさんと池田さんが英語堪能なのは知っていましたが。石川さんと井上さんも、
英語のセリフも歌も滑らか~。英語の歌は歌えても、セリフに感情のせて演じるのは難しいもんね。
お目当てのチサン君、こんな至近距離であの歌と演技を堪能できるのはもはや夢。
だってあのジーザスの再考のユダだったんだよ!元祖韓国のデビルの初演Xでもあって、大好きな
俳優さん。もちろんフランケンのアンリも。ウンテさんのアンリは大好きだけれど、チサン君の
アンリも最高だった・・・。
あの個性的で伸びやかな、あまりにもエモーショナルな歌声が、狭い空間に響き渡るのも感動。
チサン君、もともとお客様との絡みも得意だから、ちょいちょい日本語を挟んで笑いを取るのもお上手で、爆笑が起こるな面もあり、楽しい^^。
ヴァンパイアという役柄か、ちょいとクイーンズっぽいノーブルな英語の話し方なのも素敵。
狭い舞台を縦横無尽に走り回ると思えば、ラストのあのしんみりとした告白場面には涙。池田さんの
ラストの場面にも泣かされた~。
カテコはもうノリノリ、観客からもヒューヒュー掛け声がかかり、何なら椅子から立ち上がりたいくらいの
気持ちだった!これ、オタク向きの作品だし、英語がさほど堪能ではない人がみるのは、ある意味覚悟がいるし、挑戦でもある。演じる俳優さんたちも決意をもって挑戦なさっている作品だと思うので、
気になる俳優さんがいる人はぜひ!見て損はないと思います。
チサン君が好きな人はぜひぜひぜひ。私も心から応援します。
事前に配布される筋書きは、公開は禁止とかいてあるけど、こういう作品こそ、あらすじもどんどん
SNSで拡散オッケーにすればよいのにな。そうすれば興味があっても英語だから・・・。という人も
見に来るし、リぴして理解を深めたいお客様も増えるはず。かなりの情報が盛り込まれた作品なので、
理解が深まるともっと楽しめますもんね。
楽曲は皆美しく、それを美しく歌いあげる俳優さんたちは全員歌うまで耳福です!
まよっているかたがたはぜひ~。
舞台を見た後は、チサンペンのお友達と浅草モンブランへ!
あのお得なおつまみセットでカンパーイ!
つまみもどんどんシェア♪たくさん話して楽しい夜でした~。