やっぱり初日って特別ですよね^^。もちろん劇場も混みあっていて、テンション上がります!
今回は公式譲渡で座席を知らず譲っていただきましたが、幸運にも5列目♪これも幸運。
最初のあのオルガンの音が鳴り響き、もうドキドキしながら見始めた舞台、あっという間の三時間強、
素晴らしかったです!
今年観たミュージカル11本の中で、二番目にランキング(1位はラマンチャですね)。
この作品、ソウルの6日間の初演に、大好きなパクウンソクさんがニースヤング役で出演なさり、
ウンソクさんの作品として5本の指に入るほど好きな作品。原作のパクジリさんの880ページの小説を、
グーグル翻訳機で読んでのぞんだ懐かしい記憶。
細かいところがわからないから、韓国の妹たちを質問攻めにして、いろいろと考え、再演もみた
作品。
2018年に書いた、その時のブログを、ここ最近たくさんアクセスなさっていただいているのは、
初めて日本でみる方々が興味を持っていらっしゃるからだと思いますが、とってもありがたいことです♪
この作品は是が非でも応援したいので!
日本のキャストは、すでに見たことがある俳優さんがずらり。お歌も演技もうまい方ばかりで、
これも楽しみでした!
お目当てはラナーヤング役の石川禅さんと、ニースヤングの矢崎広さん、ジョイマーシャル役の
染谷洸太さんでした。
(お写真はAstageのHPからお借りしました)
レオマーシャルは、スモークの海やラカジで何度もみた内海さん!16歳役でかわいい、そしてあのかわいい歌声+スタイルの良さ。ダーウィンヤングは初めて見た大東さん。ルミとともに18歳くらいでいらっしゃるので、ダーウィンヤングの実年齢に近く、少年らしい笑顔が眩しかったです。
ルミも韓国バージョンのコピーみたいにお上手。18歳とは思えない~。あの印象的なメガネが
ジェイハンターの遺伝子。
ジェイハンターの石井さんも芸達者。韓国版より、背後霊的度高し。そして問題のある家庭環境に
育ったゆえのゆがんだプライドの高い秀才が実に印象的。
石川禅さんは、別次元のダイナマイトボイス!16歳から76歳という幅広さ。16歳の場面では
笑いを取っていらっしゃいました(笑)。でもこのラナーヤングの懐の深さと強さがこの一家の起源と
なっているのですよね。
(お写真はAstageのHPからお借りしました)
(お写真はAstageのHPからお借りしました)
そして一番楽しみだったニースヤング役の矢崎広さん。ニースヤングの楽曲は、ウンソクさんも酸欠に
なって倒れこみます、というくらい、ソンドハイム並みに難しい楽曲が多いので、これを歌いこなせる俳優さんかしら?と危惧していましたが、バンズビジットで初めて矢崎広さんを拝見したときに、ああ、この人なら大丈夫!と思った俳優さん。思った通り、洗練された、美しく素敵なニースヤングでした!
(少年時代もかわいかったですw)
(お写真はAstageのHPからお借りしました)
冒頭のウインザーノットの場面は、日韓ともにネクタイを結びながら歌うのがとっても大変
そうなのですが、矢崎さんのニースは父性愛だだもれで、この場面も素敵でした。
普段は完璧なエリートの高級官僚のニースヤング。実はその心は16歳で闇を抱えたまま、
父親を守るためだけに努力して生きてきた、男。愛読書がダーウィンの「種の起源」だというのにも泣ける。生物は、その遺伝子に大きな影響をうけて形成されていくものの、それだけではなく、環境要因に
よって形成される部分も大きいという学説。
父親のことを愛し、そして呪うニースヤングが息子に望むこと。それは父親や自分のなかの忌まわしい悪の要素を受け継がず、全く無関係のまま幸せになってほしいということ。だからこそ、息子には常に
あふれるほどの愛情でつつみ、そして何も知らない父ラナーヤングには己をさらすことを拒絶し続ける
30年。愛されたいと願い続けながら。
この作品では基本ずっとニース推しなので、もうニースがかわいそうでかわいそうで。。何度も涙。
特にラストの親子三代で歌いあげる、「青い目の目撃者」は、少年時代のニースが号泣しながら
歌うので、こちらも大泣き。当日のダーウィンヤングは、おうたが残念だったので、三人の美しいハーモニーが聞けず、そこは残念。次回の渡邊蒼君は歌もうまいので、期待したいです!
実は当日、ロビーで韓国語のグループがいらっしゃったので、もしや現地のスタッフ?と期待すると、
作曲家のパクチャンフィさんや、ソウル芸術団の方々でした!
カーテンコールでも紹介され、それもとてもうれしかったです!
カテコは3回、2回目からスタオベで、三回目はオケの音楽が流れるのみなのですが、だれも帰ろうとはせず、最後まで熱い拍手を送る観客たち。これは日本ならでは。ソウルだと、ほとんどのアガシたちはなぜか脱兎のごとく走り去るので(笑)。きっとソウルから来た関係者の方々もうれしかったですよね♪
(お写真は公式ツイッターからお借りしました)
1幕からあまりにもよかったので、幕間にすぐプログラムをゲット、帰宅してガン見すると、
なんと初演メンバーとして、パクウンソクさんの紹介とともに写真までの載っていてびっくり!!
一瞬動揺しましたが感動~!
実は最初のウインザーノットの曲を聴いた瞬間、ウンソクさんのニースが恋しすぎて涙。
この場面で泣いてる女は、シアタークリエであたししかいなかったとの自信あり(笑)。
ダーウィンヤング見たお客様も、熱い感想をSNSにたくさん上げてくださり。韓国版の
動画や写真はたくさん上がっているので、日韓ともニースヤングはかっこいい!と
書いてくださった方もいらしてこれも感動~。
この大好きな作品が、日本でも愛され、一人でも多くの方々の心に届きますように。
そして何度も再演される作品として、紡いでいかれますように。
これで細部までばっちり内容も把握したし、今度ソウルでもまた見たい!
さらにはなんとかウンソクさんがまたニースヤングを演じてくださいますように。ペンたちの祈りでもあります・・・。
こんなに素晴らしい日本語版を作ってくださった関係者と俳優様たちに心から感謝、
そして千秋楽までの無事な完走を祈ります!