2月27日ソワレ、市村正親さんの、屋根の上のヴァイオリン弾き2回目観賞! | S美先輩の観劇・エンタメブログ

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映画やドラマ好きに始まり、韓国ミュージカル沼、さらに日本の舞台にもはまってしまった私。日々思いついたことを綴っていきます!

土曜日のソワレ、今月2回目、作品としても2回目の「屋根の上のヴァイオリン弾き」、
みてまいりました!
 
前回よりも少しあったかくなっていてお天気もよい週末!日も長くなってまだ明るい♪
 
この日生劇場、中も外もクラッシックな作りで、通えば通うほど好き♪座ることも
たくさんあるし、周りにお店もたくさんあるし、地下鉄出口もほぼ直結に近いから
便利~♪
早くカフェも開いてワイン飲めるようになってほしい!
 
2月7日に初めて見たときは、初の作品で、しかも2回の後ろの席。双眼鏡で市村さんの顔を
ガン見するうちに終わったので、映画でさらに予習しました!ユダヤの風習など、興味深く、
映画でも泣けた・・。舞台から映画化になった作品なので、舞台の内容にとても忠実、舞台での
いろいろな慣習や風習が同じようにみられて、理解が深まります。
 
とりあえず、乗り継ぎの表参道の紀伊国屋で仕込んだワインをこっそりと。
 
この日は1日2公演。座ってみてるだけでも疲れるのに、2公演をこなす俳優さんたちは
本当にすごい!
 
今回は1階で見ることができ、かなり全体が見やすかったです。市村さんの表情は双眼鏡で
ちょくちょくガン見しましたが、よりはっきりとみえ、感情移入もどっぷり。
今回は時間変更もあったせいか、舞台が始まってから前のほうの座席に遅れて入っていらっしゃるお客様がいらっしゃいました。ちょうどあの名曲「しきたり」をうたうところで、市村さんのアドリブが(笑)。
「今来たの?しきたり、わかるようにやるからね♪」とお客様に向かって優しくお話を。
お客様もうんうんとお返事(笑)。ミュージカルで、しかもナマオケの大舞台でアドリブって、さすが
ベテラン市村さん♪
この作品、重いテーマで悲劇的なストーリーが随所にあるのですが、市村さんのテヴィエがちょいちょい本当に面白い!3週間前よりもさらにバージョンアップし、会場からも笑いがあふれ。あの表情やリアクションを見ているだけで、頬緩んで笑顔になっちゃいますね。
舞台を見ない方は、「なんで同じものを何回も見るの?」とよくおっしゃいますが、舞台も役者も、そして
観客も進化するもの。回を重ねるごとに、どんどん変わっていく、それが舞台の醍醐味の一つなんです
よね♪
だから開幕すぐと、最後の、できれば千穐楽が見たいといつも思います。
今回は東京の千秋楽はなんと月曜日・・・。しかもマチネ。このご時世に会社に舞台観るから休みますとはとても言えず、最後の週末にみることに。
3週間ぶりの市村さん、より一層テヴィエの思いが体中からあふれ、面白くって、家族には優しく、しかし
伝統には絶対的に揺るがない姿勢を貫く、一家の父親の姿、そのままでした。
妻ゴールデとの掛け合いも息ぴったりの夫婦漫才みたいだし、娘たちへの愛情はもうあふれんばかり。
その父性愛に何度も涙。
次から次へと起こる困難な人生。そのたびに考えて考えて、伝統と信念と愛情の中でどうするべきか
選択をし、前へ前へと進むテヴィエ。どちらに傾くべきなのか、あの屋根の上のヴァイオリン弾きのように
絶妙なバランスで生き抜くその力強い姿。100年以上も前の話に、今の自分の人生を重ねる観客も
多いと思います。
アンサンブルさんたちも一糸乱れぬ阿吽の呼吸。市村さんもその中で自由に笑って泣いて歌って踊って。
長い時間の舞台なのに、またもやあっという間でした。
地味な内容の舞台なのに、沸き起こる感情の渦。カーテンコールで市村さんが緞帳の下にかがんで
笑顔で手を振ってくださって、最後まで幸せな満ち足りた気分で終わる作品です。
2回目見て本当に良かったです!
50年間も続いている作品には、やはりそれだけの魅力、理由があるんだなとつくづく思いました。
 
そして!この作品の千秋楽がどうしても見たかったので、川越のチケットもとっていましたが、これも
本当に良い決断でした。日曜の昼公演で、帰宅も問題なし。日本の大舞台、なぜ地方で、さらには
月曜が多いんですかね?川越は日曜でとっても嬉しかったです。人生初の川越行き(笑)。
 
軽い疲労と満足感で、日比谷から通いなれた銀座までお散歩しながら電車に乗りました。
10時過ぎに帰宅して、ワイン飲みながらもまだまだ幸せな気持ちに。
今日3/1は東京の最終公演、無事に終わったと聞いています。
この後は名古屋から川越へ。どうか俳優さんもスタッフさんも全員が元気で最後まで公演が
続きますように!ここまで東京公演をなさってくださったことに心から感謝し、完走を祈ります!
 
 
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