黒澤映画「生きる」視聴しました!+ミュージカル「生きる」アーカイブ配信 | S美先輩の観劇・エンタメブログ

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映画やドラマ好きに始まり、韓国ミュージカル沼、さらに日本の舞台にもはまってしまった私。日々思いついたことを綴っていきます!

名古屋遠征までした、ミュージカル「生きる」の千秋楽からもう10日・・。しかしすっかりロス継続で。
舞台キャストの皆さんがすすめていらっしゃった原作映画を見ることにしました!
今はアマゾンプライム様のおかげで簡単にみられてありがたいですね~♪
 
この作品、あの黒沢監督の名作。映画は大好きなんですが、日本の古典的な映画はあまり興味がなく、小津や黒沢ものは
ほとんどみていないあたし。世界中の名監督が跪く黒沢監督のも、リチャードギア目当てに、「夢」を見たくらいか?
 
この作品、ミュージカルと同じ、戦後7年の昭和が舞台です。戦後の復興期の公務員の無気力な生活と、
未来への希望と夢で一杯の若い世代の対比。希望を失い余命宣告された渡辺勘治と、太陽のようなトヨ。
ミュージカルがこんなにも原作を忠実に表現していたとは驚きでした。
 
ミュージカルは、基本悲劇的なお話なのに、ところどころ笑いをとるコメディタッチな場面がたくさんあり、だからこそ
ミュージカルになりえたんだよね、と思っていましたが、映画もまさしくその通りでした!悲劇の中の喜劇がたくさんあって、
おもしろい。あの病院で勘治がコートをバサッと落とす場面も笑えるし、ストーカーみたいにトヨを追い回す勘治もあのまんま。
お行儀が悪くて太陽のように明るく元気なトヨもあのとおり♪
もちろんストーリーテラーの小説家や、川口竜也さんがなさったやくざの親分もでてきます!
黒江町のおばちゃん、いや主婦たちの中には、若き日の菅井きんさんも!!
 
市民課長の渡辺勘治と、役所のメンバーや助役との絡みもシニカルで。主演の志村喬さんの演技がまあすごい。
市村さんは、この映画の勘治にとってもちかい演技でした。言葉少なで表情も淡々としていて。それが急に息を吹き返したかのように
あたらしい人生を生きるその姿、志村喬さんの姿に何度も市村さんの姿が重なりました。
1幕の見せ場、ハッピーバースデーの歌から名曲「2度目の誕生日」へのシーンも、映画でも素晴らしかったです。あのバースデーソングと
志村喬さんの動きがもう・・・。
 
 
映画のブランコのシーンも、あの舞台の最後の名場面が(涙)。
 
あーもーいちど見たいわ。
こんなにもはまりまくったこの作品、名古屋の最終公演2日とも、ライブ配信とアーカイブがあったんです。
最後の市村さんの配信は12/3まで何度でも見ることができて。
その当日、小説家の新納さんからこんなツイッターがあがり、うれしいサプライズが!
そっこうはいっ!ってリツイートしときましたw。
 
こんな粋な計らいをしてくださるスタッフの方々にも心から感謝でした。
みんなで20時から見ながらいろんな感想がツイッターにあがり。ファンの方々の熱い思いにも胸が熱く。
スタッフの方々の裏話や、俳優さんたちの裏話も面白かった!
 
日本のミュージカルにここまではまるとは、自分も周りのお友達もびっくりです♪
これも良い作品だからこそ!
 
そして!今週WOWWOWでは、2年前の初演の再放送がございます!皆様これもぜひ録画してみてくださいね~♪
再演とはちょっぴり違うけど、本当に良い作品です!
 
再演バージョンも、来年ぜひぜひ放送をおねがいいたします!やりますよね?あんなに素敵な配信だったし。
大きく期待して待つことに致します~^^。