邦画ベスト100@7 | ふるふワールド

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映画が3割、残りはノンジャンル
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整理番号61~70



61 ロックンロールミシン (ドラマ) 

監督 行定勲、キャスト 加瀬亮、池内博之、りょう、水橋研二


インディーズブランドを立ち上げた3人と、そのリーダーが同級生ということで制作現場に遊びにいくうちにその魅力にひかれていく主人公。この映画はやっぱりラストのシーン。
売れっ子のファッションデザイナーにヘッドハンティングされたリーダーが、自分のチームでは本当に自分の作りたい服が作れないことに悩み、結果的にはチームを解散し仲間を捨てる。

新しいことを始めるには一回ゼロにリセットしなければいけないんだ と、せっかく今まで作ってきた服をハサミで切り始めるシーンはみていて、哀しくせつない。
なんとなく気持ちはわかるが、アパレルを含めて本当の気持ちはクリエイターにしかわからないのかもしれない。



62 バウンスkoGALS (ドラマ)    

監督 原田眞人、キャスト 岡元夕紀子、佐藤仁美、佐藤康恵

ニューヨークに勉強にいくために家出し、仙台から東京に寄った女子高生とコギャルの友情物語。矢沢心もここでデビューしている。援交をテーマに時代をその象徴の渋谷をうまく描いていると思う。ストーリーも面白い。



63 ラブ&ポップ (ドラマ)    

監督 庵野秀明、原作 村上龍、キャスト 三輪明日美、仲間由紀恵


援交がテーマという意味では「バウンスKOGALS」と一緒。
エヴァンゲリオンの庵野監督の実写映画第1弾。
原作も読んだけど原作に忠実に描いてる。
撮り方は庵野監督独特の面白さがある。
「東京兄弟」にも出ていたが手塚とおるは変な役がうまい!
ドラマ「ケイゾク」でもそうだったが、これは女性陣はひくなー。






64 タイヨウのうた (ドラマ)
  
 
監督 小泉徳宏、キャスト 塚本高史 、YUI

ドラマ版の桃尻、あ、失礼!沢尻エリカと山田孝之のも好きだったけど、劇場版もいい。
YUIはこの主題歌もいいけど挿入歌もよかった
主人公(YUI)が夜明け前に自分の部屋の窓から、バイクで近くのバス停に立ち寄る少年をみているシーンが好き。

すごくストーリーもいいんだけど、初めてのレコーディングシーンから海辺のシーン
そのあと少女は亡くなったあとに飛ぶけど、
亡くなる前にもうひとつ、別の短いシーンを入れればもっとよくなったかも



  
65 ふたり (ドラマ)    

監督 大林宣彦、キャスト 石田ひかり、中島朋子

しっかり者の姉(中島)と甘えん坊で姉にべったりの妹(石田)。
不幸な事故で姉が死んでしまい、ある日幽霊となって妹の前へあらわれる。
(怖い話じゃないので。ファンタジー?)
その妹の、家族や恋愛を絡めた成長物語。原作は赤川次郎。



66 典子は、今 (ドラマ)

監督 松山善三、キャスト 辻典子、渡辺美佐子

サリドマイド児として生まれた典子。

「人間には手と足が二本ずつあるのだと私がはじめて気がついたのは五歳の時でした」

手がない代わりに、残された足で何が出来るか彼女は挑み続けた。
習字、そろばん、運動会のリレーではバトンをくわえて一着になった。障害を乗り越え、熊本市役所の26倍の職員採用試験に合格。
ハンディを乗り越え、社会へ乗り出していく典子の姿には心を打たれた。



67 あぶない刑事  (アクション)    

監督 長谷部安春, キャスト 舘ひろし、柴田恭兵

個人的に面白かったのはシリーズ3まで。タカとユウジの破天荒コンビがいい。
軽快なコメディタッチとアクションのバランスがいいね





68 うる星やつら ~ ビューティフルドリーマー
   
監督 押井守 、声優 平野文(ラム)、古川登志夫(諸星あたる)

シリーズ4の「ラム・ザ・フォーエバー」も結構好きだが、やっぱりこれかな。
あたるとラムを含めて登場人物のキャラが濃くて個性的でいい。
面堂終太郎がお気に。

押井監督らしい幻想的なシーンがいい。
特に面堂とあたるが夜の買い物に行くシーンが好きかな。
友引町を残して世界が突然きえてしまうというSFチックな設定もいいね。
ところで友引町って都内のどこの町がモデルなんだろうと考えたことがあって、
新宿の高層ビル群からの距離感で、中野か高円寺あたりだと目星はつけているのだが。
 



 
69 ゴジラ VS ヘドラ (特撮)  

監督 坂野義光、 キャスト 山内明、川瀬裕之

大阪万博に行った頃だから、大阪府堺市に住んでた時にリアルタイムでみた。
今のCGに比べたらおもちゃのようなチャチな作りだが、3才4才でリアルタイムでみてるのでメチャ怖かった。

ちょうど公害が社会問題になっていた時代で、公害をテーマにしたゴジラシリーズでも異色中の異色のホラーテイストな作品。
ゴジラの目は潰されるわ、ディスコ(今のクラブ)の階段からヘドラのヘドロが流れ落ちてくるわ。
発進しようとした車が動かず、フロントガラスに泥水のような液体が流れてきて、ドライバーが外に出てみると車の上にヘドラが乗っかっていたり。

幼少時にみているのでトラウマになるくらい怖かった。多分、生まれて初めてみた映画。

小学6年から中学まで公害の本を読み漁ったり、稲川淳二等の怖い話やホラー映画・ドラマが好きなのはこの映画の影響だと思う。
もしかしたら邦画好きの原点もここにあるのかもしれない。
「返せ返せ、緑と青い海、返せ」のテーマ曲も不気味で結構怖かった記憶がある。


70 誰も知らない (ドラマ)

監督 是枝裕和、キャスト 柳楽優弥、YOU

柳楽優弥がカンヌ国際映画祭でグランプリを獲ったということで話題になった。
彼を含めて、この監督は設定だけ決めて、台詞はアドリブのドキュメンタリーぽい撮り方が多い。

柳楽優弥の演技がうまいのではなく、芝居しない自然の演技をさせた監督の勝利かな。この是枝監督は市川準監督と同様で、日常を淡々と撮っていくタイプ。

でもこの映画はよかった。監督がこの作品にあまり感情移入せずに、冷静に自然にいつものスタイルで作ったのが逆によかったのかも。

男を作って子供たちを何ヶ月も置き去りにする無責任な母親。残された子供たちは渡されたお金も底をつき、電気もガスも水道も止められ、コンビにの賞味期限弁当を食べ、公園の水やトイレを使う。そのうちに末っ子の女の子が事故死する。