「麒麟の翼」 〜 映画レビュー | ふるふワールド

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キャスト

阿部寛
新垣結衣
溝端淳平
松坂桃李
菅田将暉
中井貴一

東京・日本橋の翼のある麒麟像にもたれかかるようにして死んでいた男(中井貴一)の捜査に当たる加賀(阿部寛)だったが、容疑者の八島が逃亡中に車にはねられ意識不明に。八島の恋人・香織(新垣結衣)は涙ながらに無実を訴えるが……。






東野圭吾が原作ということでこの人の本は何冊か読んだことがあり、結構面白いです。
この映画の原作は読んだことはありませんが、映画用に2時間にまとめる中で、
結末へ持っていく大事なプロセスが欠けてしまった気がします。
容疑者は果たして真犯人なのか?ということ
被害者がなぜこれまで行ったことがない日本橋にいたのか?
を軸に物語が展開していき、それなりには面白かったんですが、
残り30、40分のところで飽きてきました。

単なる犯人探しではなくて、被害者側と加害者側の人間ドラマですが、やはり脚本家の力量不足かなー。
主役の阿部寛よりも新垣結衣に注意がいきました。
これまではアイドル女優として「どうでもいい」映画の主役を重ねていましたが、ほんとの女優への脱皮として、容疑者の恋人役という脇役での今回のポジションは本格的な女優への第一歩になったんじゃないでしょうか。
もちろんこの先、生き残れるかどうかはわかりませんが。

脇役にもいい役者を結構起用しています。
ラスト、真犯人が別にいた辺りからは原作はきっといいのだろうなーという感じはしましたが、映画としては惜しい作品という感じ。
それから部分的にスマート過ぎるような作りが気に入らないところがありました。
調べたら監督は土井でした。なんだこいつかー。
この監督ではこのレベルが精一杯でしょうね。
68点。