いよいよ、NFLのドラフトが来週から始まります
注目選手は
・カイラー・マレー QB (オクラホマ大) 全体1位と予測されています。
昨年全体1位のメイフィールド(ブラウンズ)のバックアップから、先発になり、最高のプレーヤーの証ハイズマントロフィーを獲得。又昨年のMLBドラフトでアスレッチクスから全体9位で指名を受けた逸材です。
後はディフェンスの前線に逸材が多いようです。
・ニック・ボサ DE (オハイオ州立)
・クイネン・ウィリアムズ DT (アラバマ)
・ジョシュ・アレン LB (ケンタッキー)
以上の4名は全体5位以内に指名されると予測されています。
今回全体1位の指名権を持つカーディナルスがマレーを指名すると早くから報道され、2位は49ersがボサを指名すると予想されています。
NFLのドラフトはショービジネス化され注目度が高く、裏での駆け引きが凄まじいと聞いています。それを描いた映画が2015年1月に公開されました「ドラフト・デイ」です。何故こんなにドラフトに興奮するのかを勉強するには最高の教材です。
この映画NFLのドラフトの戦略や交渉がリアルに描写されていて、スリル満点です。
実在するチームになっていて、ブラウンズのGMのサニー扮するケビン・コスナーが悩み、決断して行きます・・・・
内容については、レンタルの他やアマゾンプレミアムの映画で鑑賞できますよ。
プロ野球でもお馴染みのドラフトですが、NFLの場合はルールが違います。
映画の冒頭にも説明がされています。
1.指名順は前年のレギュラーシーズンでの成績の悪かったチームから(完全ウェーバー制)
2.指名権のトレードが出来る
3.指名をするための持ち時間は10分間(1巡目)
が主なポイントです。
プロ野球の競合の際のくじもドラマがあって良いですが、アメリカのドラフトは合理的です。
戦力を均等にするために、完全ウェーバー制を引いていますが、指名権はドラフト前からトレードが可能です。
ここが、大きな違いですね。
スターWRオデル・ベッカムのトレードでは、ジャイアンツがブラウンズからディフェンスのペッパーズの他に、ドラフト1巡目(全体17番目)と3巡目(95番目)を手に入れています。
昨年2018年のドラフトでは、ビルズが当日トレードアップして、バッカニアーズから1巡7位指名権を受け取り、1巡12位・2巡53位・56位を譲渡しました。そしてQBのジョシュ・アレンを指名しました。
12位では獲れないとの判断でしょうね。
カーディナルスも当日トレードアップし、レイダースから1巡10位指名権を受け取り、1巡15位・3巡79位・5巡152位を譲渡してまで、QBのジョシュ・ローゼンを獲得しました。
その流れで今年全体1番目を持っているカーディナルスは報道の通りQBを指名するのでしょうか?
そして、指名の10分間。
10分もあるの?では無く、この10分間でGMはじめ首脳陣が最終的にピックが決まるまで相談し、この時間内にも指名順のトレードも行われ、競合チームとの交渉、駆け引きを行います。
例えば1位のカーディナルスがQBマレーを指名しないかもしれないと噂が流れれば、欲しいチームが直接カーディナルスや2位の49ersにトレードアップを持ちかけるかもしれません。
当日までフェイクを装い、ドラフトを成功させるのもGMの腕の見せ所です。
10分間が終了し、PIC IS IN 「指名完了」の表示があり、選手の名前が発表されます。(賞の発表のようです)
指名の選手名がコールされると、会場が興奮に包まれます。(まれに意向にそぐわないファンはブーイングも)
上位候補の選手は会場に行って人も多いので、すぐにお披露目があります。
そしてこれが全米に中継され、500万人が視聴し、25万人が現地を訪れるというスゴイ ショービジネスです。
画像はドラフト・デイよりお借りしました。
今年のドラフトでは、カージナルスがQBマレーを全体1位で指名すると多くのメディアが予測していますが、チームはドラフトを前に情報をもらすまいと慎重な動きを見せているそうです。別なオプションも良いカードが沢山あるという専門家もいます。
レイダースがトレードアップするとか、DEの選手を獲るとかの意見もあります・・・・こんな感じでチームGM方は悩んでいるのですね。
いや~今年はどうなるのでしょうか?25日ー27日(テネシー州ナッシュビル)です。