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「もしドラ」というのは「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
」のことです。
200万部を超える大ヒット作になった一冊ですが、著者の岩崎さんは最初から200万部売れると思っていて、実際に周りにも宣言したそうなんですね。そして、実際に達成した訳ですが、本書はその売れると確信していた根拠を解説していく一冊になっています。
「もしドラ」について個人的な感想を言えば、ベタベタすぎるストーリーに辟易してしまってまったく面白いとは思わなかったです。ただ、ストーリーを通してドラッカーを学べるというのは新しいと思いましたし、そこに対する価値はすごい高いかなという印象です。
売れた要因として「女子高生+ドラッカー」という普通は結びつかないものを結び付けているという点があると思います。これはきちんと狙ったものだということで、ここは予想通りなのですが岩崎さんの考えというのはもっと深かったんですね。
岩崎さんによれば、「もしドラ」が生まれたきっかけは「ダヴィンチコード」なんだそうです。これだけ聞いても良く意味が分からないと思いますが、「ダヴィンチコード」は既にある素材(ダヴィンチ)を引用して物語が作られているという点に注目したという訳です。
うーん… 言われてみればその通りですが、そこに着目して既にある素材(ドラッカー)と女子高生をくっつけたのはすごいひらめきですよね。
もっともっと細かいことまで言及していますが、そこらへんに興味がある人は本書を読んでもらうとして「もしドラがなぜ売れたのか?」の解説は正直なところはこれで大枠を語っていると言っても良いです。
あとの内容はと言えば、「もしドラ」が生まれるまでのストーリー、岩崎さん自身のストーリーを紹介するノンフィクションです。文量的にはこちらのほうがメインと言えるくらいの感じかな。
岩崎さんと言えば、秋元康さんの弟子というのは何となく知ってはいましたが、そこを去るまでの出来事も紹介されているんですね。「もしドラ」自体が元々秋元さんから映画の企画を出すようにと言われて、作った企画なんだそうでその時はボツにされてしまったとかの裏話も読めます。
ただ、秋元さんの元を去るときくらいからの行動と、本書内での説明が今一つ納得できない感じもします。
秋元さんの下にいる限りは一人前扱いされず、子ども扱いされてしまう。だから秋元さんに一人前扱いしてもらいたいから離れるんだと。
で、IT企業へ転職したそうですが、独立するならともかく他企業の一社員になったからって一人前扱いされるとは思えない…
そして、「もしドラ」が世に出るまでの経緯として「本を出すことに興味が無かった」と言いながら、編集者からのコンタクトに喜んでいる感じが滲み出ているのも何だかなあという感じ。秋元さんに一人前扱いされたいのであれば、作家として成功を目指すのが普通だと思いますし…
せっかく「もしドラ」が世に出るまでの経緯を紹介する本なのに、何だか妙に本心を隠しているような気がしてしまって残念な印象があります。
以上のように内容としては、岩崎さんの思考法を紹介すると共に、「もしドラ」誕生からヒットまでの経緯を知ることができる一冊としてまとまっています。
ヒット作を出す手法として再現性があるかというと、それは違うと思います。あくまでも岩崎さんの思考法を紹介する本だと考えたほうが良いでしょう。
「もしドラ」誕生からヒットまでの経緯は気になる部分はありつつも、やはり成功譚は読んでて気持ちが良いですし楽しめます。
気になる人は正月休みのうちにぜひどうぞ。
満足度は…
★★★☆☆(3つ星)
でした!
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