『哲学する猫』〜タンしおの宿題♪ | ほぼテンダネスのブログ

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韓流・華流ドラマが好きです♪
時々更新する気まぐれブログです。
よろしくお願いします☺❤

我らが甘楽さんから、タンしお部の宿題をいただきました(*ˊᗜˋ*)
わ〜い❤ありがとうございます♪
が、上手く書けたか自信はないです。
( ̄▽ ̄;)

🌻🌻🌻
先日、甘楽さんが新井薬師哲学堂公園に行かれた時の事をブログにアップされています。
そして、可愛い猫ちゃんに会われました。
そこから物語が始まります。




🎋🌌✨🎋✨🍧
・・・そして、
ここから、ほぼテンの創作となります🐱


茶色の短冊をよく見ると、猫の黒い足跡が押されている。
「あの猫の?まさかな」
苦笑いしていると、足跡がみるみる霞んで字になった。
「来世では結ばれますように タミ   」
タミって、うちのおばあちゃんと同じ名前だな。
この人、恋人と結ばれなかったって事か。
不思議な短冊は、はらりと笹から外れて、ぼくの手のひらに収まった。
「あ、取れちゃった」
これ、もしかしたらタミおばあちゃんと関係しているんじゃないだろうか?
迷いつつも、あの猫がくれた気がして、短冊を家に持って帰った。

ほぼ寝たきりのタミおばあちゃんは、ボケている。
ニコニコして黙っているか、ラジオを聴きながら鼻歌を歌っている。
ベッドのそばに寄って声をかけた。
「えっと、ちょっと聞きたいんだけど」
どう言えば、ぼくの話が伝わるんだろう。
すると突然、おばあちゃんの目の焦点が合い、
切なげな視線はぼくの手に向けられた。
「それは・・・?」
そっと手にとり、短冊をじっと見たかと思うと、ポロリと涙をこぼした。
ギョッとして「大丈夫?」と軽く腕に触れると、おばあちゃんは小さく微笑んで、ボケが治ったかと疑う程はっきり話し始めた。
「あのね。ユミコ(ぼくの母)が小さい頃、おじいちゃんの暴力が酷くてね。ギャンブルで負けてお酒を飲んでは私を殴って。
ある日、私の悲鳴が聞こえたのか、近所の八百屋のご主人が助けに来てくれたの。
その後もおじいちゃんは相変わらずだったけど、あの人はいつも気にかけてくれていた。
いつしか私とその人はお互いを好きになった。でもどんなに綺麗事を言っても不倫でしょ?ユミコや相手のご家族に申し訳なくてね、泣く泣く別れたのよ」
真面目で働き者だったおばあちゃんにそんな過去があったんだ。
「その人、今も田舎で八百屋をしてるの?」
「ううん。別れて二年後かな、交通事故にあって死んでしまったの。
私はその年の七夕に『来世では結ばれますように』って短冊に書いたのよ。あの人に届きますようにって」
ぼくは、この短冊を猫に誘われて見つけたと話した。
「そう。あの人、猫を使って返事してくれたのかしら・・・」独り言のように言って、そばにある麦茶を飲んだ。
その後は電池が切れたように、又ぼんやりしていた。
短冊はいつの間にか無くなっていた。

あの不思議な猫は、もしかしたら本当にお使いだったかもしれない。
そして猫なりに哲学をしたんじゃないかな。
周りを泣かせる恋愛はだめだ、こんな風に来世まで我慢するべきだ、って。

八月のある日、おばあちゃんは天国へ行った。
天の川を渡って、好きな人に会えていたら良いなと思う。


🎋✨🍧🎋🌌✨🎋

お粗末さまでした😅
最後まで読んでくださってありがとうございます❣️
(はい、あの女優さんのスキャンダルが頭に浮かびましたw)
今年、ほぼテンはスーパーと病院の七夕飾りしか見てません。
病院の短冊は、当たり前かもしれませんが切実でした。
皆さんの願いが叶いますように・・・💕(*´ω`*)