ジャンプ4・5号表紙

舞台『羅刹女』クライマックス。羅刹女の怒りを表現するため、景は、己の中の奥深くにしまってある怒りの感情(父親にまつわるもの)を引っ張り出し見事昇華させている。

※数ヶ月週刊少年ジャンプを買えておらず、詳しい経緯不明。最後購入時点では、脚本家との山籠もりから下山した景が、自分と組むよう再び王賀美を口説き落としに向かう、という話だった

相変わらず恐怖すら覚えるほどの景の演技力。

怒りがアイデンティティである(と本人は信じ込んでいる)羅刹女は、自分を倒しにかかる者たちと暴れ戦う間は大変生き生きとしているが、周りをなぎ倒し終わると生き甲斐を無くしたと言わんばかりの表情に。
だがすぐにまた、目に輝きを取り戻す羅刹女。
次に倒す相手を思いついたから。まだ怒りの炎を絶やさずにいられるから。

芝居の最中、景の中では小さい景が問いかけ続けていた。
演出家が怒れといえば怒り、許せと言えば許す。それが役者なのか?
あなたは役者である前に夜凪景ではないのか?再び呼び起こしてしまったこの感情にフタをするなんて、お母さんが可哀想じゃないのか?



今回も、話はもちろん画にもグッと引き込まれました。次回も楽しみです。