絵本作家の加古里子さんは、高校一年のとき、奉仕労働と体調不良で夏が終わってしまい、熱が引いた八月末日のことが忘れられないという。著書で紹介された中村草田男さんの「八月尽の赤い夕日と白い月」という句が心にしみる。