*新仮名遣い

今野英山:東京駅丸の内広場に「(アガペー)の像」戦の悲しさ記すことなく(新アララギ2026.8)

高橋毬枝:凸凹の地面を踏みしめ筍は苦労の宝と土払ひたり(新アララギ2026.8)

麦島和子:*萎える足に杖つき向かう東京歌会学びの思い薄れぬ友は(新アララギ2026.8)

大倉康幸:*AIにコメントしようとしてる間にどんどん先へとAI進む(新アララギ2026.8)

相川盈子:海綿動物よりうまれし次の抗がん剤イラスト付いて親しみの湧く(新アララギ2026.8)

宮本通代:山桜のまだ咲き残る安房の山裾廻(すそみ)の棚田に早苗揺れそむ(新アララギ2026.8)

丸山さち子:ようこそとつくばの風が頬を撫づ木漏れ日のなか友と歩めば(新アララギ2026.8)

鈴木英一:北端の風吹き荒るる断崖の上白亜の灯台海峡守る(歌会2026.8)

東寿美枝:地下鉄の長きエスカレーター上り来れば澄みし青空新御茶ノ水(新アララギ2026.8)

今野礼子:*さあ短歌詠まんと座せばピピピピと脱水機鳴る炊飯器鳴る(新アララギ2026.8)

桂 崇人:*変身だ「人は変われる」と信じたい柔和な笑みの父思いつつ(歌会2026.8)

安達和治:*貧しさの我が(さが)は意図せぬ所作にいで()を気付かぬを悲しと思う(歌会2026.8)

高木千春:*刺す言葉古い価値観笑みで受け心の底に陰が落ちゆく(歌会2026.8)

三宅信子:*八月は声出して読む『夏の花』丸木位里・俊『広島のピカ』(歌会2026.8)

石橋早苗:*「トッカータとフーガ」が好きだった妹は今でも聞けば声を発する(新アララギ2026.8)

岩崎 勝:遠いねと六郷土手を辿りゆく多摩川河川敷ハタ揚げ大会(新アララギ2026.8)

岩崎明子:*異国味わう「長崎ハタ揚げ」の面白さ喚声続く六郷土手行く(新アララギ2026.8)

渋沢たまき:風光る神代植物公園にかの日の薔薇の香を確かめに行く(新アララギ2026.8)