*新仮名遣い
今野英山:諏訪の地の地べたの中よりぬうと出でしづかに微笑む万治の石仏(新アララギ2026.9)
高橋毬枝:カーテン越しの柿もみかんも緑濃く風に揺れゐるコーヒー美味し(新アララギ2026.9)
麦島和子:*月を愛で心癒せし母を思う今宵仰ぐは十三夜の月(歌会2026.9)
大倉康幸:*AIは指示が曖昧だと動かない雰囲気読むのは苦手なようで(新アララギ2026.9)
宮本通代:水湛へ大河の如き桜川わが住む里は田植ゑの最中(新アララギ2026.9)
丸山さち子:堰き止めし思いはふいに溢れ出すやさしき言葉かけられしとき(歌会2026.9)
鈴木英一:玉眼にて一点直視の毘沙門天かくの如きか東国武士は(歌会2026.9)
東寿美枝:梅の香の飛び石渡り茶室へと茶筅の音にうぐひすのこゑ(新アララギ2026.9)
今野礼子:*星あまた川上村に見上げいし少年宇宙へ夢を育む 油井亀美也氏(新アララギ2026.9)
桂 崇人:*オセロのようにどんでん返しを起こしたい病んだ経験役に立つはず(歌会2026.9)
安達和治:*延命の希望はせぬと母の言う胸撫でおろす吾の不条理(歌会2026.9)
高木千春:*別の道選びし君の横顔にそっと揺れしもの吾に触れたり(歌会2026.9)
三宅信子:*公園の猫の親子に五時の鐘子ら去りしのちの長きひと夜は(歌会2026.9)
石橋早苗:*残りわずかのティッシュ箱とわが記憶引き出そうにもなかなか出ない(新アララギ2026.9)
岩崎 勝:連れ立ちて安房白浜の宿りなりたら腹貪る栄螺はまぐり(新アララギ2026.9)
岩崎明子:*海沿いのホテルの十階に目覚めれば房総白浜目の前に鳶(新アララギ2026.9)
渋沢たまき:初めての中学総体個人戦たたかふ我が子にたまごやき焼く 卓球(新アララギ2026.9)