心の混乱と焦り

不倫をされてしまった時、心が乱れ、何をすればいいのかわからなくなるのは当然ですよね。

信じていた夫(妻)の裏切りに直面し、「どうしてこんなことに?」と頭が真っ白になり、

心臓がドキドキして、何をどうしたら良いのか全く分からなくなるんです。

 

その一方で、「どうにかしなければ」と焦り、

すぐにでも行動を起こさなければならないという強いプレッシャーを感じることもあるでしょう。

例えば、シタ側の配偶者を問い詰めたり、不倫相手に直接対峙しようと考えたりするかもしれません。

でも、そんな心の状態では、冷静な判断をするのは本当に難しいんです。

 

まず知っておいてほしいのは、「何もしない」という選択も不倫解決への立派な行動だということです。

不倫によって配偶者が一時的に不倫中毒のような状態になり、

「別居だ!」「離婚だ!」と結論を急がせてくることがあります。

相手からのプレッシャーにこの状態から抜け出すには「何かしなければ」という気持ちで混乱しがち。

 

たとえ、不倫している側の夫や妻から「別居だ」「離婚だ!」と言われても、

「そう、あなたは別居したいのね」

「そう、あなたは今離婚したいのね。でも今はまだ考えがまとまらないの」

と対応するだけで解決へのの行動なのです。

 

だって、あなたの一生を決める重要な判断をしなくてはならないのですから。

 

あえて何もしないという行動にも大きな価値が

不倫が発覚した直後に何か行動を起こさなければならないと感じるのは自然なことですが、

感情が高ぶっているときにはどうしても、感情にまかせた衝動的な行動を取りがちです。

 

「何かしないと取り返しがつかないことになってしまう」

 

という心の焦りが出てくるのは自然なことです。

焦って不倫相手にアクションする、焦って夫を問い詰める、

このような行動は一時的な感情の解放にはなり、

その瞬間だけは、すっきりした気持ちになる事もあるのですが、

修復・離婚どちらのケースでも改めて振り返った場合に、

状況を悪化させたという事例がほとんどです。

 

また、良い妻になれば戻ってくるかもしれないと、

「愛され妻」「物わかりの良い夫」になる努力をする。

このような行動は一時的に夫婦関係が表面的に落ち着くことになるケースが多いですが、

長期的には問題を悪化させることが多いのです。

 

だって、不倫真っ最中の夫を相手に自身の苦しみを押さえ込んで愛され妻になるという行動は、

あなたに大きな傷をつけた相手に瀕死の傷を我慢して尽くす状態。

更にあなたの心の傷が深まり、心の回復に長時間を費やすことになりかねません。

また、夫の不倫の真最中に、愛され妻、物わかりの良い夫をして

本当の意味で夫婦関係が修復できた例はほとんどありません。

 

どちらかというと、不倫中毒で自身のことしか見えない状態の配偶者が

「不倫をしてても優しくしてもらえてラッキー」

と更に水面下で不倫を継続してしまうケースが多いのです。

 

ただし、不倫前に夫婦が戦争状態であった場合は例外の場合もありますが。

 

また、あなたが愛され妻、物わかりの良い夫をやりたいと思う場合も別ですよ。