『今年の東京女子タッグトーナメント予想』

予想をしたら答え合わせしなきゃね。

というわけで1月29日に準決勝が行われ、

ワントゥーミリオンvs若手空手コンビは予想通りのミリオン勝利。

しかし白昼夢vs享楽共鳴は、まぁちょっと唖然としましたね、まさかの享楽勝利。

でもまだ俺の予想、ミリオンが優勝という可能性は生きている。

 

まず順当といえるミリオンvs若手コンビの結果から。

シナリオがあったなら、若手コンビの準決勝進出は会社の若手プッシュであって、とはいってもプッシュはここまでといったところか? 期待はありながらどうもパッとしないもかと長野を一度そのくらいの舞台にまで上げてやることによって、いい経験になるという。とはいってもさすがに誰もが(?)1回戦敗退と思ってたもか&長野が決勝戦までいくのはあり得ない。

例えば去年のプリンセスカップで未詩は決勝戦までいったけど、急に躍り出たわけではなく一昨年にベスト4に食い込んでいる。同様に若手の中で抜きん出てるのが明らかでありながらこれといった形としての結果をまだ出してなかった鈴芽が去年のプリンセスカップでベスト4に食い込んだから、今年はもっと活躍するのではないかと俺は思ってるのだけど。

そういうね、メンタル的に階段を上がってくような。成長とは一足飛びではなく、段階というものがある。

勝ったことがあるのとないのとでは、タイトルマッチを経験したことがあるかないかでは、特にメンタル的にかなり違う。そういう経験すると意識がネクストレベルにいくというか、意識が高まる。また心に余裕ができる。そうやって少しずつトップへ登ってく。そういうものだ。

 

問題は白昼夢vs享楽共鳴だ。

前にも言ったけど、実力でも白昼夢、シナリオがあっても白昼夢(=享楽共鳴が勝ち上がる理由がない)と読んだわけだが、結果は意外な享楽勝利。

どういうことなんだろう? 享楽が上がるはずないんだよなぁ…

ふと、そこで何かヒントがあるかも?とYouTubeの東京女子公式チャンネルを改めて見てみる。準決勝の前にどんな動画がアップされてたか?

1/26に『第2回タッグトーナメント優勝“白昼夢”の代名詞的合体技!『白昼夢エタニティ』辰巳リカ&渡辺未詩|Tatsumi&Watanabe's finisher "Daydream Eternity"』という動画が、

それから1/28に『辰巳リカ LIVE「恋と革命」|2021.01.30@TwinBox AKIHABARA - Rika Tatsumi entrance theme』という動画がアップされてる。

(さらにもっと挙げれば1/21にアップされた動画『前年度優勝チーム“白昼夢”が前タッグ王者“令和のAA砲”を下す!『いける未来しか見えない!』』は1/19新宿大会の各チーム試合後バックステージコメント集で白昼夢単体動画ではないが、サムネが白昼夢。動画タイトルも白昼夢プッシュ。)

享楽共鳴を推すような動画はアップされてない。明らかに白昼夢を優勝候補として動画をアップし続けてたと見受けられる。

ということは白昼夢はまさかの敗北で、これシナリオなかったんじゃない?

…それともミスリードを誘った!? 優勝候補は白昼夢という空気を作っておいて、その白昼夢が脱落するという意外性を狙ったのか???

ちょっと気になるのは白昼夢の負けた後のバックステージコメント。「過信」「加える、進む?」は未詩の天然ボケが通常運転でウケたが、その直前、リカはちょっと辛い感じを漂わせてコメントしてるのだが、ここで未詩のボケ入って、に対するリカの「違う」は笑い入ってて和やかで、なんか“予想外の敗北感”があまりなかったりする。

東京女子はどこぞの団体みたいにギスギスしておらず試合が終わればノーサイドだからそうなのかもしれないし、あるいは負けるブックだったからそうなのかもしれない。ちょっと読み取れない。

ついでに享楽の勝った後のバックステージコメントはミサヲの発言がいいセンス(笑) &「ワントゥーミリオぉン?」と言う中島がかわいすぎる♪

あとこの映像見てると、どうもフレームの外にワントゥーミリオンがいるっぽいことが察せられる(笑・いやわかんないけど、ミリオンの名が出て以降、中島がなんかちらちら斜め前方を意識して喋るんだよね)。としたら、その状況で「伊藤麻希! 覚悟しとけよ!」と言う中島も可笑しい。

 

…まぁそんなこんなで決勝戦は2/11、ミリオンと享楽によって行われる。

白昼夢vsミリオンで優勝はミリオンと予想したわけだが、こうなると予想の練り直しが必要になってくる…とは思わないんだけどね。カードが変わってもミリオンだろうと思う。

トーナメント表の左ブロックは何をどう考えてもミリオンが決勝進出候補と思われたし実際進出した。

右ブロックが問題で、シナリオがあるならAA砲、実力なら白昼夢だったわけだが、どっちも脱落してしまってまさかの伏兵・享楽が決勝進出という波乱(?)。

でも俺に言わせりゃミリオンが散る可能性があったのはAA砲が出てきた場合のみだった。実力ではミリオンの方が上だと思うけど、シナリオがあるなら、AA砲には優勝すべき理由があったから。

ところが優勝戦はミリオンvs享楽で、でも右ブロックから誰が出てこようがやっぱ勝つのは実力的にはミリオンと俺はみる。ましてや白昼夢が消えた以上なおさらだよ。

ところが、だが、しかしだよ、まさかの享楽が上がってきたということは、享楽が優勝するのではないか!?

マジラビ不参加のタッグトーナメントだから、実力的に接戦となって盛り上がり得たのはミリオンvs白昼夢だった。シナリオがあるならミリオンvsAA砲だったろう。でもどれも消えた。

すると浮かぶ疑問は、なぜ享楽が上がってきたのか!? だ。

いや俺にはぶっちゃけわかんないけど。俺の推測では上がってくる理由がない。でも上がってきたということは、優勝するためとしか考えられないだろう。なぜに享楽が優勝かわからなくとも、テーマ性のあるAA砲を差し置いて、実力的に優勝候補であり前年度覇者でもある白昼夢も差し置いたのだから、これで享楽が優勝しなかったら一体全体なんなのよ!?っていう。

 

しかし享楽が優勝とはならないであろう理由もまた厳然とある。前にも言った、優勝の先には怪物コンビとのタイトル戦、しかも海外流出してるんで取り戻さねばならないという団体的に重要な至上命題があるからだ。それをもか&長野には担えないと前回書いたが、それは享楽も同様で。たしかに享楽にはプリプリチャンピオン2度の戴冠歴がある中島がいるが、なんせ147cmなんで怪物コンビとは渡り合えない。対してミリオンは山下が3度のプリプリ王座戴冠歴に加え山下・伊藤共に海外進出意識が強く、ミリオンが奪還に赴くことは理に適ってるとは前回も書いた。

だからミリオンが優勝する理由はちゃんとあり、享楽が優勝する理由はやはりない。

ただ、この決勝戦はかなり面白いものになる可能性がある。つまり相当フザけた試合になるのではないかという期待(笑)。

享楽というのは相当おちゃらけている(笑)。対して山下と伊藤もおちゃらけ対応力は高い。というわけでハードファイトでなく大混乱の試合という意味での接戦が期待されるんである(笑)。

これはAA砲や白昼夢が上がってきた場合にはあり得なかった。

…もしかして、東京女子最強タッグと思われるマジラビ不参加ということで会社は東京女子の最強タッグを決めるというテーマは捨てたのではないか?と前回書いたが、俺の予想を遥かに超える舵の切り方をしたのか? マジラビ出ないんだったらもう好き放題やってしまえ、もか&長野をちょっとやり過ぎなぐらいプッシュして準決勝までいかせちまおう、決勝はミリオンと享楽で面白さ優先のカオス試合にしちまおう、みたいな!?

この決勝戦はちょっと目が離せませんよ ワクワク♪

 

で、もし、仮に、万が一、享楽が優勝したりなんかしちゃったりなんかした日には、シナリオなんてないと言わざるを得ない(笑)。

…それともその先に、何か企てがあるのだろうか?

優勝チームは3月のビッグマッチ有明コロシアム大会で怪物コンビのタッグ王座に挑戦となるだろう。

現在決定してるカードとしては、メインイベント坂崎と瑞希のプリプリ王座戦、

あとセミファイナルになるのかな、怪物コンビとタッグトーナメント優勝チームによるタッグ王座戦、

でセミ前に未詩のIP王座防衛戦だろう(今月18日に外人選手相手の防衛戦がある。まさか負けたりしないだろうね? いやもうAA砲のこともあって予断を許さないんだよね・苦笑)。

あと先日荒井とアジャコングのシングルが発表されたね。これは多分IP王座戦の1つ前に配置されるんじゃないか?と思うけど。

そんなわけで興行の後半戦のカードというのはだいたいこんな感じだろう。これを俯瞰したうえで、見えてくるものがあるだろうか?

この後半戦の中でタッグ王座戦が怪物コンビvsワントゥーミリオンなら、これはしっくりくる。ビッグマッチに相応しいカード。観に行きたいとも思う。東京女子の興行はレッスルユニバースで世界に配信されるわけだが、伊藤は海外人気が高いし、山下も“東京女子のエース”のみならず海外遠征旺盛なので結構知られてるはずだし、そのミリオンが外人怪物コンビに挑戦するタイトルマッチはカードとして強い。試合内容も白熱しそう。

前回も言ったけど、ミリオンが優勝と予想したのはミリオンの伊藤と山下は海外志向が強く、現タッグチャンピオンが外人コンビなんで、これに勝ってタッグチャンピオンのミリオンとして海外に打って出る可能性が濃厚だからだ。

しかしここにミリオンでなく享楽が入ると、後楽園ホールだったらいいカードなんだけど、有明コロシアムとなるとカードとしては弱い。っつーのは怪物コンビvs享楽はコミカル寄りの試合になるでしょう。またそこに魅力があるともいえる。だから後楽園ならとってもいいんだけど、年間最大のビッグマッチで、となると、余程のことやんないとそれに耐える試合にならないだろう。余程のことってのは爆破とかさ(笑)、有明コロシアム全体を使ったエニウェアフォールマッチ(リング内やリング周りだけでなく会場全部が戦域でどこでもフォールできるルールで、ストリートファイトっぽい)とか、相当ムチャクチャなことやらないと後半戦でこの試合だけ小品になってしまう。

…やっぱねぇ、今回優勝すんのはミリオンだと思うんだよね。有明を踏まえてもミリオンでしょう。

これ享楽が優勝した日には、有明で享楽が要求されるものはハンパないよ(苦笑)。

 

あと気になるのは初期メンもう1人の辰巳リカのカードはまだ決まってないよね? 

今年は(旗揚げ記者会見からでなく正式旗揚げ興行から起算すると)東京女子10周年であり、そんな今年の年間最大のビッグマッチでリカが前半戦のカードに組み込まれるはずはない。先日開催された秋葉原のワンナイトトーナメントで優勝したのは何かの布石なのか? 

白昼夢がタッグトーナメント優勝してたらリカの有明のカードは自動的に決定してたわけだが、

…あ! であるなら未詩のカードも自動的に決定してたわけで、すると有明ではIP王座戦は出来ない。未詩の体は1つしかないから。まさかダブルヘッダーしかも2試合ともタイトルマッチはあり得ない。

それが白昼夢脱落の理由!?

でも今度のIP王座防衛戦で未詩が陥落すればタッグタイトル戦には出れた。ということは今度の防衛戦は無事防衛するだろう。

これで未詩が落としたら、ホントにシナリオなんかないってことになる。

落とした場合には、有明のIP王座戦にはリカを入れる気なんだろうか? ここでリカがアキバトーナメント優勝者であることが活きてくる。

でもそしたら今度は有明で未詩が宙に浮く。今やトップの一角に食い込んでる未詩もまた前半に組み込まれることはないはず。

それでいうと享楽の中島も初期メンなわけで、今回のタッグトーナメントで優勝できず有明でタイトル挑戦がないとなれば、中島のカードはどうなるのか? 中島も前半に配置されることはあり得ない。

でもミサヲは前半に配されることは普通にあり得る(去年の両国大会では前半で高木三四郎とのイカれたシングルマッチ)。

その点でもやっぱタッグトーナメント優勝が予測されるのはミリオンなんだよな。

享楽が負ければ有明のカード編成で頭を特に悩ませるのは中島1人だが、ミリオンが負けると山下・伊藤ともにカード編成どうすんだよ?となる。この2人も後半にブっこまないとならない。特に10周年の年間最大のビッグマッチで“東京女子のエース”山下の扱いは重要よ? 伊藤も海外配信向けに主役級。

 

…そうした諸々まで、タッグトーナメントが影響してくるのだろうか?

それともタッグトーナメントはぶっつけでやってて、出た結果で臨機応変に有明のカードを組み立ててるのか?

3.18有明大会まであと1ヵ月近くに迫ってきた。なのにまだ有明の後半戦のカードが固まってないってことがあるだろうか?

シナリオがあるならすでに固まってる。でも実際に全カードが発表された時に、初期メンと伊藤と未詩の中で おや?という、なんかしっくりこないヘンなカードがあったなら、シナリオなしのタッグトーナメントとIP王座戦で出た結果に応じて臨機応変に対応した可能性が考えられる。

タッグトーナメントはミリオン優勝が確定なら、まぁ言い方アレだけど優勝戦の相手は誰でもいいことになる。いや誰でもってこたないんだけど、白昼夢は未詩のIP王座戦と被るから脱落したとしよう。でもだったら、白昼夢vsAA砲はAA砲が勝ってたはずなのだ。白昼夢には負ける理由があって、AA砲には勝つ理由があったのだから。レゴブロックのようにガッチリ合致してんじゃん。そしてAA砲が優勝して有明で怪物コンビに復讐戦だったら繋がりがキレイだ。でもAA砲が脱落した。これがどうしても意味不明。

でもミリオンが優勝の予定だったなら、トーナメント表右側はどのチームでもよいっちゃよく、悪ノリのように享楽が上がってきた!?

…結局最もしっくりくる説明は、“シナリオなんかない”。これだと最大の謎であるAA砲脱落が説明つくんだけどね。実力勝負ならAA砲が白昼夢に負けるのは十分あり得る。

でもそしたら今度は未詩のダブルヘッダー問題が浮上する(IP王座陥落せずに有明を迎えれば)。これは18日の防衛戦が終わらないとなんとも言えない。無事防衛したなら、タッグトーナメントで白昼夢は負けるべくして負けたといえる。

…実力勝負と、今後の流れを踏まえたところと、混在してんのかなぁ? どっちかだけではどうも説明つかないんだよな…。

だからやっぱり俺は今でもプロレスにブックがあるか否か問題について、何とも言い難いんだよ…。