ワールドカップ直前に発売された
『footballista
2010 FIFA WORLD CUP
SOUTH AFRICA
SPECIAL GUIDEBOOK』

で紹介されていたワールドカップの「七つの不思議」、
そしてこれはフットボール界の最も有名なジンクスの一つ
“バロンドーラーは活躍できない”というもの。

ではこれらを検証をして見ましょう♪

まずは一つ目の不思議。
●欧州勢は欧州以外では勝てない
もうご存知とは思いますが、優勝国はスペインですねw
ベスト4の内、3ヶ国が欧州勢(スペイン、オランダ、ドイツ)。
グループステージでは南米勢が絶好調で、
南米出場国5つ全部が決勝トーナメント進出。
逆に欧州勢はフランス、イタリアのグループステージ敗退や
イングランド、スペインなども低調な内容の試合で
このジンクスは満更ではないかと思いきや
終わってみれば決勝カードもスペインvsオランダの欧州対決。
アフリカ初のワールドカップはどちらが勝っても初優勝という対戦となった。
よって“欧州勢は欧州以外では勝てない”の不思議は見事に崩れた。

二つ目の不思議。
●次回開催国は優勝できない
次回の2014年開催国はといえば、ブラジルですね。
今回のブラジルは、南米予選もほぼ完璧な内容で勝ち抜け。
ドゥンガ監督のもとつまらないけど安定した内容の評価で
優勝候補の筆頭だった…んがっ!
グループステージの貫禄の戦いから一転、
準々決勝のオランダ戦、1-0とリードしたまでは良かったが
後半突如チームが崩壊しベスト8で敗退。
やはり“次回開催国は優勝できない”不思議はその通りの結果となった。

三つ目の不思議
●予選成績は当てにならない
これはなかなか判断に苦しむところ。。。
日本やアルゼンチンは予選で苦しんだがそこそこの成績は残せたか。
日本のベスト16は上々と考えいていいかもしれないが
一方アルゼンチンのベスト8は予選の戦いからしたらまぁまぁかもしれないが
サッカー大国としてはどうなのよって感じもしないでもない。
フランスなどは予選の不甲斐なさをそのまま引きずり
本大会でも情けない戦いで、さらにチームもバラバラになって終戦。
よって“予選成績はあてにならない”の不思議は
勝手ながら引き分けということにさせていただきます(^_^;)

四つ目の不思議
●グループG・Hからは優勝は出ない
これって何気に信憑性のある不思議だと思ってました。
グループG・Hにはブラジル、スペインなどがいたわけだけど
毎回どの大会でも、試合日程はグループAから始まり
B、C、D…と試合が進むわけで、1ヶ月間にも渡る大会では
大会が終わりに近づくに連れてグループG・Hは過密スケジュールに。。。
なのでスペインには優勝して欲しかったにもかかわらず
優勝予想にはスペインの名前はかけませんでした。
ま、見事にそのスペインが優勝したので
“グループG・Hからは優勝は出ない”の不思議は崩れました。

5つ目の不思議
●グループステージは2勝1分で行くべし
こんな不思議を書いておきながら
記事の中にも、GSで1勝も出来ず3分だったにもかかわらず
見事に優勝を飾った82年のイタリア。
初戦を落としGSをぎりぎりで通過した86年のアルゼンチン。
GSでまったく良い戦いの出来なかった94年のイタリア。
などなど過去にも2勝1分でなくても優勝を成し遂げている国はたくさんあるわけで…
実際今回のスペインも初戦のスイス戦を落とし波乱のスタートながら優勝。。。
“グループステージは2勝1分で行くべし”の不思議はあまり関係ないんでないかい!?

六つ目の不思議。
●最後に笑うのは守備的なチーム
今大会は間違いなく攻撃的なチームが最後に笑いましたね。
日本を筆頭にスロバキアや、GSで敗退したチームの中でも
ニュージーランドなど守備的なチームが面白い戦いをしたのも事実だが
守備的なイメージのドイツは今回一番魅了的な攻撃をしていたし
ウルグアイ、オランダも攻撃が長所のチーム。
優勝したスペインは確かにリスクを犯さない戦いをしたかもしれないが
準決勝のドイツ戦、そして決勝のオランダ戦と攻撃的なパスサッカーを魅せてくれた。
決勝は攻撃的な2チームの戦いとなったものの
この試合に関しては“守備的”だったオランダが敗れた。
よって“最後に笑うのは守備的なチーム”ではなく
最後は攻撃的なチームが笑った。

七つ目の不思議。
●得点王は得点できない
まずは09/10シーズンの欧州主要リーグの得点王を確認しましょう。
【イングランド・プレミアリーグ】
ディディエ・ドログバ(チェルシー)…29ゴール
【スペイン・リーガエスパニョーラ】
リオネル・メッシ(バルセロナ)…34ゴール
【イタリア・セリエA】
ディ・ナターレ(ウディネーゼ)…29ゴール
【オランダ・エールディビジ】
スアレス(アヤックス)…35ゴール
【ドイツ・ブンデスリーガ】
ジェコ(ヴォルフスブルク)…22ゴール ※ワールドカップ不出場
【フランス・リーグアン】
ママドゥ・ニアン(マルセイユ)…18ゴール ※ワールドカップ不出場

やはりこの中で注目されたのはメッシとドログバ。
メッシは今大会ゴールを決める事は出来ず、ドログバも1ゴールに終わった。
イタリア代表のディナターレは3試合で1ゴール。
“神の手”騒動で話題をさらったスアレスは3ゴールと
フォルランとツートップで8ゴールは立派か。
得点王ではなかったがレアル・マドリーのCRくんも今大会は1ゴールと
ほとんど見せ場なしのという結果に終わった。
よって“得点王は得点できない”は満更ではないってとこか。

七不思議はこれで終わり。
んで、メッシつながりでここへも繋がってくるのだけど
七不思議+一の一の方は…
●バロンドールを受賞した選手の国は優勝できない
と言ういわゆる“バロンドールの呪い”だ。
当然今大会でその国に当てはまるのがメッシのアルゼンチン。
1956年にバロンドールの賞が誕生してから
計13回のワールドカップが行われ、受賞者が出場した本大会は11回。
実際その11回の大会で一度も優勝国が出ていない。
今回の大会がメッシで12人目の正直となるかが注目されたが
結果はご承知の通りアルゼンチンは準々決勝でドイツの前に散った。
決してメッシ自身のコンディションやプレーが悪かったとは思わないが
結果としては今回も“バロンドールを受賞した選手の国は優勝できない”
ということになったのは間違いない。

また4年後にバロンドールを受賞する選手はいったい誰でしょう?
そしてバロンドールを受賞した国はいったいどこでしょう??


本日も一発聴いてから…


おやすみなさい。
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