『2010 FIFA W杯 決勝戦 オランダvsスペイン
~サッカーの神様が90分じゃ足らんって~』

のつづきでございます。一応最終回ということで。

サッカーの神様がどちらが優勝に相応しいか見極める延長戦。
とりあえず、ワールドカップがあと30分延長されたことに感謝。

スペインボールで延長前半がキックオフ。スペインはゆ~っくりとボールを回す。

延長前半1分いきなりチャンスが訪れる。
敵陣深い位置からのジオさんのスローインをセルヒオ・ラモスがヘッドでマイボールに。
まずはチャビが拾いイニエスタへパスを出す。
ファンボメルとエリアが挟みに来るがイニエスタはボールを失わない。
そしてもう一度チャビへ。チャビはセスクへ渡す。
セスクはスピードを上げてイニエスタとワンツーでエリア内へ。
しかしペナルティアーク付近でセスクは潰されるもののフォローにイニエスタが。
しかしイニエスタも潰されるがこぼれ球がペナルティエリア内のチャビの足下へ。
チャビはシュート体勢に入るがハイティンハの寄せに合う。
さらにボールはビジャの下へこぼれダイレクトでシュート。
前回の日記でビジャとチャビ、そしてイニエスタとの連携で「来季の妄想」と書いたけど、
そこにセスクも加わったら近い将来の妄想が出来るこの喜び♪
つかイニエスタとセスクのコンビネーション抜群じゃないか!
続いて4分イニエスタからセスクへ絶妙のスルーパス。
セスクのシュートは惜しくもステケレンブルクの好セーブで得点ならず。
この後ロッベンにもチャンスがやってくるがシュートまでは持っていけず
切れ味抜群のロッベンだったが、延長に入り“刃こぼれ”が生じてきているようだ。
オランダはCKからチャンスを掴むが のヘッドはクロスバーのわずか上へ。
いくらスペインがボールを持つ時間が増えても
劣勢のオランダが一気に攻撃の枚数をかけられる。
やはりセットプレーは怖い。

延長前半8分。今度はセスクのスルーだ。
先ほどのお返しとばかりにセスクからイニエスタのスルーパス。
オランダディフェンスラインのギャップを突きスペースへイニエスタが走り込み
そのままエリア内へ…シュ、シュ、シュートか!?打て!!!
イニエスタ打たない!!!!少し迷ったか!?
一瞬のシュートチャンスを逃すと危険を察知した左SBのジオがすかさずクリアに入る。

直後オランダベンチが動く。
ここまでスペインの攻撃を激しく熱く迎撃してきたデヨンクを下げ
レアル・マドリーでプレーするファンデルファールトを投入。
守備的な選手を一枚削って攻撃の切り札の一人を入れてきた。
しかしポジションを見る限りトップ下のスナイデルの下、
つまりデヨンクのポジションとさほど変わりはない。
攻撃的な選手を入れてもバランスを崩してまでリスクは犯さないか。。。

その後もスペインはヘスス・ナバスの惜しいシュートなどもあり
終始スペインペースで延長前半が終了。そいて後半へ。。。

スタジアムがどよめいた。
延長前半終了の後、デル・ボスケはここまで今大会5ゴールのビジャに代え
調子のいまいち上がらないフェルナンド・トーレスを投入したからだ。
正直…あまり最後まで仕事は出来なかった(笑)
後半3分、センターサークル付近でセスクがパスを受ける。
スローで見るとよく分かった。
常に首を振ってチャビとイニエスタのポジションを確認している。
そしてそのイニエスタへ縦へくさびを当てる。
イニエスタはワンタッチでチャビへ。
チャビもチャビでワンタッチでイニエスタへワンツー。
スペースへふわっと浮かしたお洒落なパス。
このワンツーでイニエスタに前に入られたハイティンハは
思わず手を使いファールを犯す…これが2枚目のイエロー=退場だ。
ここまで主審のハワード・ウェブは我慢のジャッジの連続だったと思う。
カードの出しすぎだとか言われているが、
遅延行為などにはかなり寛大なジャッジをしていたし
決勝で退場者は出したくないという思いも物凄く伝わった。
オランダはもっと退場者が出ていてもおかしくなかったはず。
結局10人となったオランダはPK戦まで持ち込むか
あとはスペインにゴールを奪われるかの展開しかなかったかもれない。

延長後半10分、ヘスス・ナバスが40メートル近くドリブルで持ち上がり
イニエスタ、再びヘスス・ナバスを経由し最後はセスクが
右サイドでフリーとなったイニエスタへスルー…。
この後の事はもうお分かりでしょう。
今度のシュートチャンスは寸分の迷いもなく右足を振りぬいたイニエスタ。
GKステケレンブルクの右手に触れるも強いシュートは見事にネットを揺らす。
オランダからすると悔やまれるのが、ラストパスを出したセスクにボールが渡ったのは
デヨンクに代わり交代で入ったファンデルファールトのクリアボールであった。
さらにこのクリアでバランスを崩したことがイニエスタへのスペースを作り
そして狙いを定めるには十分な間合いを与えてしまった。
ここがそのままデヨンクなら…てのはタラレバに過ぎないが…。

これで勝負あり。

EURO2008で優勝し、そしてその2年後、
アフリカ初のワールドカップで見事スペインが初優勝。
真の無敵艦隊となった瞬間だった。
って初戦でスイスに負けてますけど~www 
危なっかしい船出でしたね(笑)

昨年夏、日本では日本の10番中村俊輔がスペインに渡り
移籍したエスパニョールが連日ニュースで取り上げられる中
合宿中のチームに衝撃が走った。
それはキャプテン、ダニ・ハルケの急死のニュース。

イニエスタは親友と共に戦っていた。
胸にメッセージを刻んで。
そしてゴールを決めて魅せた。



帰国後のスペインは大騒ぎwww
個人的にはこの人にもトロフィーにキスさせてあげたかった。
$オフサイドって何ですか??
ラウール・ゴンザレスクン。

90年代後半からスペインを引っ張ってきた選手なのは間違いないはず。
そりゃまぁ2008年のEUROでも選ばれてませんし
実力の社会だからしょうがないかもしれませんが、
招集されなくなってからも代表待望論もあったし
もちろん、わたくしおファビはバルサ側かマドリー側かで言えば
間違いなくバルサ側の人間ですが、みんなと一緒に
歓喜の輪の中でトロフィーを掲げられなかったのは物凄く残念。

でもしょうがないか~。
スペインに新しい時代が訪れたのだから。

ではこちらを聴きながら…

また4年後、今度はブラジルでお会いしましょう!号泣

Viva España !

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