UEFAチャンピオンズリーグ98-99シーズン、
FINALのカードはマンチェスター・ユナイテッドvsバイエルン・ミュンヘン。
ロスタイムに2点を決めマンチェスター・Uが劇的な逆転劇を演じた“カンプ・ノウの奇跡”はあまりにも有名な話。
試合開始早々に先制したバイエルンが、後半30分まではで完全にゲームをコントロールしていた。
ここまでははっきり言うと退屈な試合だった。
この試合で中盤センターの位置でプレーしていたベッカムを本職の右サイドに戻したあたりから試合はマンチェスターペースに。右のベッカム、左のギグスがサイドを駆け上がり鋭いクロスを次々に入れた。この攻撃から生まれたロスタイムのCK2本が奇跡の逆転劇を呼んだ。
「カンプ・ノウに行ってみたい…」
一番最初にそう考えたのはこの時だったのかもしれない。
残念ながらバルサの試合ではなかった。
この伝説から8年後の06-07シーズンのリーガ・エスパニョーラ第26節。
伝説の舞台で僕は念願のクラシコ観戦をしていた。
試合前のイムノ、レアル選手への指笛ブーイング、バルサの選手がシュートを放った時にスタジアム全体から聴こえる「ウィ~」というため息、隣に座ったスペイン人の葉巻の香り(くっせぇ)・・・すべてが鳥肌。というか泣きそうになった。いや泣いてたかも。
試合内容もまた鳥肌モノだった。
“カンプ・ノウの奇跡”同様、この日も新たな伝説が誕生した。
前半5分 ニステルがゴール まさかのレアル先制
前半11分 レオのゴールで同点
前半13分 ニステルがPKを決めて2-1レアルがリード
前半28分 またしてもレオが決めて再び同点
後半28分 FKからセルヒオ・ラモスがバックヘッドで決めて3-2
後半ロスタイム 三度レオが決めて3-3同点 ハットトリック達成!!!
身体中の穴という穴が開いた。
試合当日の昼ごろ、スタジアムそばのプリンセサ・ソフィア・グランホテル前に何やら人だかりが。
その人だかりに訳も分からず加わった直後、目の前に一台のバスが。バスにはバルサのエンブレムが。。。中を覗くと、エトーやらプジョールやらシャビやらロニーやら、わっ!メッシだ!!次々とバスを降りてくる!
目の前にメッシが!!!
そのときの写真がこちら↓
この数時間後にハットトリックを目撃したら好きにならないわけがない。
もちろん好きだから観戦しに行ったのだが。
ただ試合結果は3-3の引き分け(シーズン自体メレンゲが優勝)。
だからこの時、もう一度必ずカンプ・ノウに来ようと心に誓った。
出来る事ならまたクラシコを、そして『勝利』という忘れ物を取りに行こうと。
クラシコ観戦まで2週間を切っている。
その忘れ物を取りに行ける。
実はもう一つの忘れ物がある。忘れ物というか単に失くした物。それは観戦チケット。メッシがクラシコでハットトリックを決めた試合のチケット。宝物にしようと大切に持って帰ってきたのだが、日本に帰ってきてから失くしてしまった。正しくは捨ててしまった。
行きの機内で読もうと思って買ったNumberの間に折り曲がらないように挟んで持って帰ってきた。帰国した次の日、見事にそのNumberをチケットを挟んだままゴミに出してしまったのだ。忘れもしない。レッドソックスに入団を決めた松坂大輔が表紙のNumber。
大失態。
人生でもかなり上位にランクインしそうな大失態。
今回のチケットは額にでも入れて持って帰ろうかと考え中。
しかし、今回よく自力でチケット取れたな~と我ながら関心。なかなか苦労したが。
次はチケット購入までのドタバタ劇でも。