エッセイとは特定化された定義がなく、自らの随想を気ままに記した文章である。

和製エッセイの歴史は平安時代の中期、清少納言の『枕草子』が始まりとされ、

女性目線で日常生活を観察し、機知とユーモアに富んだ文章で書き綴られている。

鎌倉時代後期に吉田兼弘が世俗を離れ隠遁者生活を送るなか、

筆に任せ『徒然草』を綴り人生のあらゆることを考察しているのも有名。

そして昭和に日本エッセイストクラブが設立され、

有能な文筆家や俳優や芸術家など世間から注目される随筆家も現れる中、

近年ではブログやSNSの発達でプロでなくても

自分の文章を世界に発信できるシステムが構築される。

ただ著名な芸能人やスポーツ選手であれば長文のエッセイでも通用するが、

無名の長文エッセイを読む人など殆どいないのが現状。

アマチュアであれば簡単読み切れる短文が親しまれ

具体的な文字数は1200~1800程度が適切と言われている。

 

左から『風に吹かれてブローイン インザ ウィインド』シリーズⅠ、Ⅱ、Ⅲ。

今回作成したⅢの対象期間は2010年年末~2022年年末の2年間で

本のサイズは何れも横128×縦182のB6版、

去年までのブログなので変わり映えはしない。

ブログアップだけでは飽き足らず、自宅の書棚に残すため製本化を思い立ち

編集欄の「ブログを本にしよう!」の謳い文句に誘われるまま、

製本化に挑戦し小説を含めると今回で7冊目となる。

 

小説『青春の光芒』Ⅰは44P、Ⅱは145P、Ⅲは131P、Ⅳは201P。

エッセイ『風に吹かれて』Ⅰは345P、Ⅱは230P

 

これまでは文学作品は文字だけで表現すべきとの概念に囚われ、

1ページを28文字×27行と設定し

出来るだけ空きが出ないよう詰めて編集した。

カラー写真入りであれば作成費が跳ね上がり、

出来るだけ安く仕上げたいセコイ気持ちが働いたのも確かではあるが。

その結果、独力で編集作成した本を眺めながら達成感に浸る一方、

誤字脱字もあり、その出来栄えが気掛かりで

親しい知人や文章に興味のある同志に貸与し反応を確かめてみた。

小説4冊はストーリがあるのでそれなりのコメントを貰えたものの、

エッセイ2冊に関してはもどかしい返答ばかり。

「長編の力作は認めるけれども、一つ一つのコメントは難しいね」

「全部読破するのはしんどい、貴方の推薦作に付箋を付けてくれればありがたい」

「最初のエッセイ情景描写も入っては良かったよ。正直、あとは憶えていないネ」

つまり殆どの読者は文字だらけの冊子を渡されて辟易し、

取り敢えず最初だけ目を通して感想を漏らしただけかもしれない。

そう言えば、かつて知人から有名大学を出た先生の書いた本を2冊も渡され、

面白くもないエッセイを読破するのに苦労した。

流し読みして相手を傷つけない程度の感想を添え早々に返却した。

過去の反省を踏まえ今回のエッセイ本は直近2年間だけに絞り

作成費も高価になるが写真入りの本であれば読みやすいと考え

写真のサイズも各ページに上手く収まるよう工夫して製本化してみた。

 

『風に吹かれてⅢ』の両開き(全編で284P)

2021年 19記事(『道東の旅』6編を含む)

  2022年 25記事(『新潟ツアー』5編を含む)

 

出来栄えが気掛かりで

ウォーキング仲間に感想を求めたところ結構好評でした。

「綺麗な写真で驚きました。ありがとう――」

「全部読み切りました。自分が参加したウォーキングの様子が面白かった」

「今回は全般的に写真入りなので読みやすかった」。

普段関心を示さない知人も写真付きなので興味があるらしく

本を手に寄せ捲ってくれた。

「フ~ン、スマホで撮ってもこんな綺麗に写るのね」

「良くもまあ、こんなに文章が書けるもんやなあ。感心するわ」。

 

単に自宅の本棚に飾るだけでは刺激がないし面白くもない。

人間誰しも自己顕示欲が強いもの、

読んでくれて建設的なコメントでも貰えれば満足感に浸れるし、

少しでも褒めてくれればモチベーションも上がる。

テレビ番組でも写真を組み込んだ俳句も取り上げられている。

エッセイも同様で文中に写真を入れても不自然ではないし、

話題を変えるのに好都合で便利なツールでもある。

次回パートⅣも写真入りで製本化しようと考えている。

 

シジミバナはバラ科シモツケ属の落葉低木

4月4日、公園の分区園にて撮影。

ユキヤナギではなく良く見るとシジミ貝のようでした。

 

コバノミツバツツジ

ツツジ科ツツジ属の落葉低木、兵庫県指定天然記念物。

4月6日、西宮市の広田神社の境内にて撮影。

4月第2土曜日には何時も「つつじ祭り」が開催されている。

 

ヤマブキ

バラ科ヤマブキ属の落葉低木(別名ヤマブリ)

4月25日、新緑ウォーキングの下見を要請され

賀茂川の上流で見付けた黄色い花。

 

シャクナゲ

無鱗片シャクナゲ節の総称で主に低木だが高木もある。

4月25日、京都府立植物園にて撮影。

ボタンやシャクヤク、ユリを上回る美しさで高嶺の花だとか。

 

ハンカチノキ

ミズキ科の落葉高木、四川省及び雲南省付近が原産。

4月25日、京都府立植物園にて撮影。

珍しい花で驚いたが、花弁を見てほぼ納得。