
一つの花で自分の思いを表現してみる。
器との出会いでイメージを膨らませ、
こうしたいという思いを抱きます。
でも、なかなかお花は思い通りになってはくれません。
もう少し立てたいと思っても、
なぜか斜めになってしまう・・・
ちょっとした工夫で、
その思いが叶います。
この作品は、一輪花セラピー参加者の作品です。
葉ランの縞模様の美しさを活かしつつ、
この葉の優雅なラインを使って、
ゴツゴツしたリュウガデンドロンの花を優しく覆い、包ん
であげたい。
そんな思いを抱かれたのですが、
なかなかそうはならず、
葉が覆い被さり、逆に花がしんどそうに見えてしまいまし
た。
これを改善したいと、
助言を求められたので、
葉を持ちあげてみる方法として華道の技術の
(器に枝を渡してやり、茎の切り口を器側面に合わせて切
り、
茎を思うところで留められるようにする)
をお伝えしました。
その後は、花が長すぎたことにもご自分で気づかれて、
縞模様を見せるラインも見つけられて、
こんなに素敵な作品に変化しました。
このプロセスから、
参加者の方は、
ご自分の今の状態と重ね合わせ、
さまざまな気づきをされました。
皆さんには、
このプロセスはどのような気づきを与え、
この二つの作品からは、どんなことを考えられますか?
同じ花でも同じプロセスでもそれぞれの人の人生の物語と
融合すると、花を通したセラピーの答えは一つではないで
すね。
