普段の生活に大きな割合を占める音訳ボランティアが加わったことで、ブログに副題をつけました。

 

音訳ボランティア団体に所属して半年ほど。

今回はその中で感じたことをすこし書いてみたいと思います。

 

音訳は、子供などへの絵本の読み聞かせと少し違います。

必要な情報を、間違いのないように伝える。

これが、こんなに大変なこととは私は全然わかっていませんでした。

日本手話が、日本語と違うのと同じように、ただ読みあげただけでは伝わらない。

言葉のひとつひとつに、きちんと向き合う必要があるんです。

 

まず原稿(広報)を入手すると、記事の取捨選択、担当を決めます。

ざっくり読む記事の担当者を決めたあと、声に出して素読み(はじめて記事を読む)します。

このとき時間を計って、録音する媒体(CD等)の可能時間にあわせて、改めて記事の取捨選択を行います。

 

はじめて読んだとき、先輩に言われた言葉は、
「訛りがないね。大丈夫だね。」
標準語が出来ることを、こんなに嬉しいと感じたことはありませんでした。
 
NHKで話す言葉は日本中に理解されています。
伝わるためにこそ、それが必要なんですね。
 
録音前の読み練習では、担当全員で発音言い回し伝わる読み方をチェックしていきます。
先輩の指導に加え、NHKアクセント辞典も利用して、最新のアクセントも調べます。
アナウンサーさん以外にも使われてるんですね~。
 
伝わる読み方は、本当に難しいです。
今回議論したのが、下の一文
「新しいものを作り続けることにより楽しさを感じる」
よりはどこにかかる言葉なのか、
作るか?、楽しさか?
前後の文を検証して、こういった曖昧な事項を一つずつ決めていきます。

読み方が決まると、各自家で練習していよいよ録音です。
 
実際に録音された先輩の読みを聞くと、文字ひとつひとつをはっきり発音してます。
しかも音の高さも、声の高さほぼ変わらないんです。
 
私がはじめて録音したものは、声はふわふわしてるし、音の高さは一定じゃないし、録音途中で部屋を出て戻って録音するとスピードが変わってるし・・・。
 
担当3度目の今月、きちんと読めているか自分では判断できないので、同じ記事を2回録音しました。
2回目が良いと思ったのですが、結局先輩方の判断で切り貼りして貰うことになりました。
言葉の隅々まで丁寧に安定して録音するのってすっごく難しいです。
 
録音が終わったあとの編集作業がまた大変なんですが、今回はここまでにしておきます。
とりあえず、次回の担当までに発声練習しておきましょ(笑)