乙松の自由過ぎるblog -6ページ目

乙松の自由過ぎるblog

とにかく気まぐれ。行き当たりぼったくりの、思い立ったてきとーな事を、思い立った時に、思い立つまま書いてます。

それは

新年を迎えて3日目の事だった

いつもと変わらぬ朝を迎えたはずが

その日のいつもと違っていた

駅前から続くアベニューを少し逸れたその場所は

今朝も清々しい朝を迎え

公園には早くから近所の老人たちが集い

世話しない平日感は払拭され

静かな正月らしい雰囲気の中だった

その公園に面した一画にある建物にて

その男アンコウ・タマは

気だるさを感じながら

カーテンの隙間から射し込む陽射しを

顔に受けて目覚めた

昨日は多少疲れを感じて早めにとこへつき

寝つきも珍しく早かった

久しぶりであろう夢見も長く

そして懐かしさもあったのを記憶しながら

目覚めたその体は

昨日とは明らかに違う違和感を纏う
激しい頭痛と発熱

オカンならぬ悪寒と全身の痛みetc.....

呼吸すらも奪うかのような激しい咳に耐え

やっとの思いで体をベッドから起こす

頭の中で一斉に吹き出すような痛みは

胸の動きとシンクロするように鼓動する

ため息は部屋の中白く染めるように舞った

今にも閉まりそうな目を壁に向けて時計を眺める

出社までにはまだ時間ありそうだ

私はなんとか立ち上がり

近くの引き出しからオムロンの体温計を

取り出して測り始める

数分後鳴り響く体温計を見つめ

計測値を見た

39.2℃

眼の奥まで痛みが浸透しそうだ

向かいにある電話の受話器を取ると

ダイヤルを回す

かけなれた番号が

今は思うように指がいかない

ゆっくり戻るダイヤルに少し苛立つ

最後のダイヤルを回し

受話器の向こうで呼び出し音が響く

「もしもし…」

通話が繋がりマイボスの声が聞こえた

「タマです」

「…どうしたのかね?」

「9度2分」

一瞬ボスの声が消え去る

司令室のモニター前で考えている

ボスの姿を想像出来る

「この後すぐに行きたまえ」

「承知しました」

私は受話器を置き

軋むように痛む全身に耐えながら着替え
完全防備にて病院へと向かう

いつもの交差点

いつもの渋滞

いつものおかげで慣れているはずだが

今日はいささか体にこたえる

病院へ到着すると驚愕の光景を垣間見る事に

駐車場は満車🈵️🚗

枠外にもところ狭しと停まる車も

中ではぐったりした大人や子供の姿が

話には聞いていたがこれほどとは

私も入口で暫く待ち

やがて狭いスペースに入れなかった

若年のご婦人が譲ってくれると

そこは私の軽なら入るので丁寧にお礼して

車を停めて病院へ電話する

受付係員にしばしの待機を求められ

私は駐車場で待つ

しばらくして1人の看護師が現れ

運転席の前に来た

窓を開けたと同時に看護師は

「アンコウ・タマさん、ですね?」

「はい。」

「ではさっそくですが、この綿棒で鼻の中から粘膜の採取をします。多少お辛いかもしれませんが堪えてください。」

看護師はそう告げると素早く私の鼻に綿棒を

挿入して採取した

辛さを感じる前にそれは終わった

「終わりました。結果が出るまで時間がかかります。またご覧のように発熱患者さんが多数の為、お呼びだしにかなりの時間を要します。準備出来次第お電話にてお知らせしますので今暫くこちらで待機を。」

看護師は告げると迅速に隣の車へ

窓を閉めてシートを後ろへ倒す

こめかみや肋骨 腰 膝

何かで突き刺されたような痛み

絶え間無い咳に胸筋も痛む

いつもはなかなか眠れない私だが

今は目を閉じれは誰かに会えそうなくらい

自然に入れる強い眠気…



どのくらい過ぎただろうか?

私はいつの間にか眠っていたのを

携帯の音で起こされ出ると

「Kがお会いになるそうです。中までどうぞ。」
私は車を降り中へ

中に居た看護師は私を見るなり

「タマさん、こちらへ。」

私は看護師に続いて一番奥の扉を潜る

中では

医療係のドクター・Kが待っていた

新年初日からこの激務

普段ならとっくに終わっている時間だが

まだ先も見えない状況に

Kもいつもと違う様相を存分に表していた

「さて、タマくん…」

ドクターは検査結果を見つめた後

全身を私のほうに向けて一言

インフルエンザAだね。

と告げた後

「5日間の自宅療養を。後処方箋出すから、それを飲んで大人しく寝ていなさい。」

ドクターはその後処方箋と簡単な診断書を書き

受付を通じてそれを受けとると

隣の薬局で処方薬を受け取り会社へ向かう

会社では

ボス1人司令室にて各メンバーに指令を

出していた

部屋に来た私に気づいたボスは

無線のマイクを下ろすと

「で、どうだったかね?」

「はい、こちらに。」

私はドクターから受け取った診断書をボスへ

ボスは診断書を一通り目を通した後

私の方を向いて

「君を次回の新人教育実習担当から外す。」

「しかし、あの2日間は私しか。」

「それは君が健康ならではの話だ。今からでは回復してもすぐには対応が無理だ。別の任務を与える。」

「○○さんは私と同じようにまったくの新人です。それを教えるのは…」

「このままでは計画が絵に描いた餅になってしまう。違う任務を与えるので、それまでにしっかり療養したまえ。」

「しかしボス、」

「以上だ。」

経営者の鋭い視線

厳しく聞こえたボスの言葉

しかしそれは

私をしっかり休ませる為だとわかっている

やがてボスはマイクを持って

モニターを見つめ始めた

なんとも言えない焦燥感のまま

私は部屋を後にする

言っている事はもっともである

新人研修に不安要素は要らない

貴重な人材を確実に育てる為だ


組織の建物から前の通りへ出た

新年に入り3日目

アベニューに行き交う車と人は少ない

私は部屋を出る間際に

ボスからいただいた三ヶ日みかんを

上着のポケットにしまい

すでに日も暮れて

アベニューの両サイドに灯りが灯っている中

家路へと向かうのであった

で、

3日ほど高熱と諸症状に悩まされ

今日やっと熱も下がって落ち着きました

前々からいろいろなお客様から

インフルエンザの猛威を聞いており

我が町でも通院によるタクシー乗車が

増えていました。

私は車内の換気、消毒、

普段体調管理も可能な範囲で努めてきましたが

もう何処で感染するかわからない状況

いつの間にか感染してしまい

実際発病するとかなり辛いですね

昨日やっと雨も降り

インフルエンザの拡がりは

これからどうなるか?

まだ暫く皆様もお気をつけて