真っ白な壁が続く都会とは無縁の街
青い海に浮かび
2色だけで彩られる
はっきりとしたコントラスト
陽射しは強く
白い壁は眩しくても
それでいて優しい暖かみ
つま先から心地よく肌を触る潮風
重なる脚を冷やしてくれるが
それほどの風も
2人の息が冷める事は無かった
繋がる音
高まる感情の吐息
それは
落ち着く事も
整える合間も無く
全身を滴る
汗がやたらと鼻をつく
赤み増した唇からは
唾液の他に混じるお互いの香り
貪るように吸い尽くす
しかし
喉の渇きを潤すには物足りず
やがて
愛しき人に想い全てを放ち
それを受け止め
お互いを確認し合う
ただ
残る物足りなさは
癒やしきれず
いや
癒やしきらず
今は
2人深く眠るだけ
次の夢見を期待して