葉っぱが目の前で揺れて
地面に落ちるように

そんな時間の中で生きてるのに
まるで目の前の木さえ消し取られてしまったような
もともとそこにあったのかさえ今はわからない
そこにあったと言う人もいる
あってもなくてももうどっちでもいいくらいに時間は経っていた。
そこに樹はあって、葉っぱは落ちてたのか
葉っぱではなくて花びらだったのか
いつのことだったのか
季節はいつだったのか
もうその場所にはマンションでも立っているだろうか
すべてがあやふやで
信じられるものもなく自分すらわからなくなり
過去の記憶を頼りに亡骸が動き出す
まだやりとげてない、と
まだあそこに行けてない
顔には表情もなくなり
ただ辛いと
一人でいたいと
誰にも邪魔されたくないと
この呪縛こそが
俺の背後から背中に抱きつきしがみつきはなさない
あるこうにも前に踏み出せない
あがなえない黒い影の力
闇が背中にまとわりつき
まるで主導権の無い夢の中のようになにもできない
ついでに足をもとに戻してください
やがて俺の上にまとわりつく闇は上から体全体を重力で押し潰すがごとく
そしてまた誰が産んだ闇に包まれて眠りにつく

闇のなかに光はなくただ虚無があるだけ