1号が最近、よく「僕はスーパーヒーローを辞めたから」と言っています。
どうしてなのかを聞いてみたら、驚くことを1号が話し始めました。
1号のクラスメイトにQ君という男の子がいます。
Q君は入園当初、お友達に噛み付いたり(ウチの1号も噛まれました)
みんなが座って話を聞いているときにも大騒ぎして走り回ったり
クラスでは目立っていた存在でした。
でも、本人は悪いことをしているという認識は全くないようでした。
彼は接してみるととても明るく人懐っこく、
他の子のお母さん達に寄って行ったりして、その様子は可愛らしかったです。
春の親子遠足の昼食時のこと。
Q君とお母さんが私たちの近くでお弁当を食べていました。
Q君は間違えてお茶をこぼしてしまったのですが、
「テメー、こぼしてるんじゃねーよっ」と彼のお母さんが怒鳴ったかと思うと、
人前にもかかわらずQ君を殴る蹴る。
周りの視線を感じたのかすぐに辞めましたが…。
その時のQ君の様子を見て、もしかしたら人との接し方がこの子は判らないんじゃないか…と私は感じました。
遠足後も相変わらずQ君は、お友達に「いじわる」をしたり、いたずらをしたりを続けていて
ついに2学期に入ってからはクラスの中で完全に孤立してしまいました。
担任の先生が、ある意味彼を特別扱いしていたのも関係あるかもしれません。
でも彼は徐々に何かいけなかったのかに気が付きました。
悪いことをしてしまったと思うと、誰にも促されず、自分で「ごめんなさい」といえるようになりました。
困っているお友達がいれば、手を差し伸べる優しい気持ちが出てきました。
1号も巾着のループエンドが取れてしまった時、Q君に直してもらったそうです。
転んだときには「大丈夫?」と絆創膏を貼ってもらったそうです。
冬になったばかりのある日の帰り道。
私「今日は何をして遊んだの?」
1号「みんなでゲキレンジャーや電王やプリキュアになって、Q君をやっつけにいったんだよ」
私「何でそういう事をするの?」
1号「Q君は悪い子だからだよ」
私「でもQ君はきっとみんなに「いじめられている」って思っているよ。
1号は巾着が壊れたとき、Q君に直して貰ったよね?優しい子だよね?そんな優しい子のこと「悪い子」だなんて言うの、ひどくない?」
1号「…」
1号は黙ってしまいましたが、何か考え込んでいるようでした。
そしてつい最近のこと。
私「ねー、ゴーオンジャーのビデオ見る?」
1号「僕、スーパーヒーロー辞めたから、見ないよ」
私「何で辞めたの?」
1号「R君に『ボク、今日でスーパーヒーロー辞めた』って言ってきたんだよ」
私「幼稚園で何があったの?」
1号「みんながスーパーヒーローになってQ君の事をまたやっつけに行こうとしたから、僕、A君と一緒に『やめろー、Q君はもう僕らの仲間だぞ!!』って言ったんだよ。
でもみんな辞めなかったんだよ。だからボクはスーパーヒーローを辞めたんだよ」
どうやら、Q君をいじめてスーパーヒーローになるより、彼と仲良くする為に辞める方を選んだ、という事のようです。
それを聞いていて、とても切なくなりました。
同時に嬉しさもこみ上げてきたり…。
Q君の優しさや努力が、他のお友達にももっともっと伝わっていって欲しいです。
そして最後に親ばかですが…
1号よ、君はスーパーヒーローよりももっともっとカッコイイよ!!