10.現在、安楽死等が社会で受け入れられている国々
参考までに、現在、安楽死や尊厳死などが実施可能な国の一覧。
まず、その定義。
安楽死(euthanasia、ユーサネイシア)。苦痛を与えずに死に至らせること。
積極的安楽死。
致死性の薬物の服用・投与により死に至らせる行為
消極的安楽死。
救命・回復のための治療をしないまたは中止することにより死に至らせる行為
尊厳死(death with dignity)
人間が人間としての尊厳を保って死に臨むこと。
無意味な延命行為の拒否については、
実際に死を迎える段階では意識を失っている可能性が高いため、
事前に延命行為の拒否に関して宣言するリビング・ウィル (Living Will) が用いられることが多い。
このため、上記の後者の、消極的安楽死と(結果的に)同義となる場合がある。
他人による積極的安楽死を法律で認めている国や地域(米国の一部の州)
スイス1942年
オランダ2001年
ベルギー2002年
ルクセンブルク2008年
アメリカ(オレゴン州)1942年
アメリカ(ワシントン州、モンタナ州)2009年
アメリカ(バーモント州)2013年
アメリカ(ニューメキシコ州)2014年
アメリカ(カリフォルニア州)2015年
注1:すなわち、上記の国や地域に移住し、国籍や市民権等を得た場合、
「他人による積極的安楽死」(致死性の薬の投与)を行ってもらえる可能性がある。
ただし、9で述べた諸条件等を満たしていなければならない可能性が高い。
注2:一方で、消極的安楽死のほうは、実は、日本でも医療の現場で日夜行われている。
主に高齢の患者が、人工呼吸器につないでいないと死亡してしまうようなケースで、
かつ、今後、その原因となる病気が治る見込みがなく、本人も意識がないような場合、
家族の同意があれば、人工呼吸器をはずしてしまう場合がある。
余談かもしれないが、1日、人工呼吸器をつけると医療費等で3万円ぐらいかかり、
1年で1千万円超の経済的負担になる。かつ、それがいつまで続くかわからない。
一般の家庭にはそのような経済力はないため、通常、家族は、上記のような場合、
消極的安楽死に同意する。
また、家族の同意がない場合でも、本人が、意識のあったときに書いておいた
リビングウィル(遺書等)があれば、
消極的安楽死(人工呼吸器のとりはずし、またはそもそもつけない)は可能である。
注3:スイスの安楽死ツアーの件。
スイスは上記のように「他人による積極的安楽死」が合法で、
かつ、外国人にもその機会を与えている。
外国人にも機会を提供している国は、スイスのみ。
ただし、9.の諸条件は必要(癌末期で苦痛があること、など)。
で、このスイスの安楽死ツアーを行う組織が
DIGNITAS
http://www.dignitas.ch/
ということろで、外国人でも登録可能である。
詳細は、上記ホームページを閲覧して欲しい。
費用は数十万円かかる。
注4:ベルギーの安楽死は年齢制限がないため、小学生等でも実施できる。