2回目に泣いたのは、先生に叱られたからでした。

担任は、40代くらいの男の先生でした。

ある日、先生が何か注意事項を説明している時に、私の前の席のひょうきんな男の子が振り向いて、ふざけながら、いろいろ言ったので、「やめてよ~」と制止していたら、先生がこちらを見ていて、まずい!と思ったのですが、名前を呼ばれ、「先生の言うこと、聞いてるか?」と言われ。さらに「おまえは成績がいいからって、先生をバカにしてるんじゃないのか?」と言われたんです。

前の席の男の子は、
何も言われず、私だけが叱られました。

学校では、頑張って学級委員や「優等生」を演じていた私ですが、先生をバカにするような気持ちはなかったし、クラス全員の前で叱られたことがとても恥ずかしくて、ショックで、うつむいていました。

その時は、涙は出ませんでしたが、しょんぼりして、家に帰り、母に「先生に怒られた~」と泣きました。


これまで担任の先生達に、褒められることはあっても、叱られたことはほとんど無かったので、母も驚いていたと思います。

しばらくして、保護者懇談の時、母が先生に「この前、娘が家に帰って来てから、先生に叱られたと泣いていたんですが、」と話したそうです。

先生は、「あの時は、僕も言い過ぎました」と言ったそうです。

虫の居所が悪かったんでしょうか?教師も人間だから、そんな時もあるとは思いますが。


大人になって、振り返ると、あの時、「先生をバカにしたりなんかしていません!」と言って、教室を飛び出し、教科書やカバン等を全部残したまま、家に帰ってしまえば良かったかな?と思いました。
で、次の日は学校を休むと。

反省しながらも、怒り過ぎじゃないか?と思う先生に抗議してもいいような気がしました。

したたかな「おばさん」になったから、そう思うのかもしれません。

中学三年生の私は、まだ純真で、そんなことは考えませんでした。


「怒る」は、自分の腹立たしい感情を相手にぶつけることで、「叱る」は、相手に良くなってほしいと願って、注意することだと思います。


同僚の目の前で叱られるのは、倍以上にプライドが傷つきます。

「見せしめ」のためにされる場合もあるでしょうが。


最近の若い人達は、以前よりずっと傷つきやすくなっていると思うので、うまく効果的に叱るのも、人間力が要りそうです。