5月末、参議院行政監視委員会に呼ばれた小出先生は、参考人として国の原子力政策を厳しく批判し、マハトマ・ガンジーの「七つの社会的罪」について話したそうです。

その中の「道徳なき商業」を東電に、「人間性なき学究」を自らも含めたアカデミズムにあてはめ、「一人一人の人間が生きてきた歴史が根こそぎ壊れた。失われる土地、生活、健康を考えれば、これからも原子力が科学の進歩でなんとかなると私には到底思えない」と静かに言われたそうです。


そして、「京大原子炉実験所は、もともと中性子を出すための道具として造られ、物理学、化学、医学のがん治療にも中性子を使って研究したい分野があり、推進も反対も関係ないのです。

とはいえ、教員の自由な意思を尊重し、学問を発展させる京都大学の校風もあったでしょうね」と語り、「原子力村」の研究者に対しては舌鋒鋭く「猛烈な選別があります。例えば東大ならば、国家に協力しない人はダメ。その協力の度合いに応じて出世が待っているのです。」と話しました。


京大であっても、小出先生はずっと助教(助手)のままです。

「原発には都会が引き受けられないリスクがある。そのリスクを都会の住人は社会的に弱い立場にある過疎地の人達に押しつけている。

仮に原発事故が防げても、原子力を使い続ける限り核のゴミ(放射性廃棄物)は増え続けるし、人間はそれを無毒化出来ない。私達の世代は、自らの利益のために選択権のない後世にその『毒』を押しつけているのです。

後世への責任。それは小出さんが常に強調してやまないことだ。

「原子力の場に居る私にも普通の人とは違う責任がある。そして普通の日本人の皆さんにも責任はあると思う。推進派に騙されたかもしれない。でも、騙された責任もあるはずです。」

とすれば、やるべきことは何か。

「原子力を進めてきたのは、大人だが、そのしわ寄せを受けるのは、おそらく子供達です。子供達の犠牲を何とか少なくするために、私は自分なりに責任を果していきたいのです。」

米仏に次ぐ54基もの原発を造ってしまった日本で、自ら「異端」と称する研究者は、これからの長く険しい闘いを覚悟しているようだったと記者は結んでいます。


今週末、大津市内で開催される小出先生の講演会に参加を申し込んだら、抽選に当たりました(^_^)v。

お話を聞くのが楽しみです。