いつもの時間に玄関の戸をたたく音がして、娘が小学校から帰ってきたのね、と思いドアを開けると、娘は泣きながら立っていました。
どうしたの?と聞くと、
「お母さんに買ってもらったステッチのハンカチ、落としちゃったよ~。一生懸命探したのに、見つからないの、え~ん
」「…ハンカチだったら、きっと誰も持っていかないから、明日の朝、学校に行きながら探してごらん」と慰めてみたものの…泣き止みません。
ミルクとクッキーを食べさせると、だんだん落ち着いてきたので「そんなにガッカリしなくても大丈夫よ」「誰でも失くしものをすることはあるし、お母さんも、いろんなものを無くしてきたけれど、人間は命さえ無くさなければ、取り返しはつくのよ…」なんて、励ましてみたものの…お気に入りのものを失くすのって…辛いのよね

次の日の朝、娘が一言。
「…昨日ハンカチ失くしたけど、あれ??あんまり悲しくないね」
小学校に向かう娘を安心して送り出しました。
それから数日後のこと。
いつものように玄関の戸を叩く音…ドアを開けると
「お母さん、今日ね、ハンカチが見つかったの
」娘の手には、お気に入りのハンカチがしっかりと握られています。
よかったね~、どこに落ちていたの??と訊くと
「落ちていたんじゃなくて、おばあちゃんが届けてくれたんだよ、黄色いジャンパー着たパトロールの人だよ…わたしのハンカチだと思って、拾ってから洗濯してアイロンをかけて、通学路のところで待っていたんだって」
話によると、娘は地域のパトロールをしているお年寄りに可愛がられていて、名前もしっかり覚えてもらえていたようです。
ありがとう…こういうことがあると、心がほっこりと温かくなりますね。
子育ては、こういう名もなき英雄に支えられているのだということに気が付きました。
という訳で…いつものように音楽で?そんな人を思い浮かべてみることにします。
TAKE IT FROM THERE/ MORRY STEARNS
モーリー・スターンズの92年のファーストアルバムより。
お決まりの?ツリーチャイムのしゃらーん♪に、軽めなドラムにアルトサックス♪
アーバンでメロウな…という言葉も添えたくなるような?ご機嫌なAORナンバー

日本盤のライナーによると、この歌は長年連れ添った愛妻に捧げられているとのことです。
あまり聞かないジャンルの音楽なのですが、このアルバムは好きです。
歌詞を読んでみると、音楽への情熱、人間への愛に溢れているのです。
彼の音楽は…
90年代のJ-POP風の音づくりだと思うのです。
リズム隊は限りなくライトでひとつひとつの音のがクリア?そんな分かりやすい曲への気配りが、日本人好みなのです(わかりづらい言い方ですみません)

いつものように?ウィキがあるのかな…と思って調べてみたのですが、見つからないな…
カナダで紹介されているサイトを見ながら、まとめてみます。
☆モーリー・スターンズ(Morry Stearns)は、カナダ出身のシンガー・ソングライター兼プロデューサーで、デヴィッド・フォスター・バンドの一員である。マルチプレイヤーである彼はセッションミュージシャンの仕事で、今までにケニー・ロギンス、シカゴ、マイケル・マクドナルド、セリーヌ・ディオンなどのツアー・サポートを行った。
調べてみると、わたしたち日本人になじみのあるアーティストとの関わりも。
What I do for Love (English Ver.).wmv
まるで口当たりの良い砂糖菓子のような、まろやかでスウィートなバラードですね。
この曲はモーリー・スターンズと中西圭三との合作で、ピーボ・ブライソンをゲストに迎えています。
余談ですが…CDシングル(型番PICL-0011)には、デビュー前のクリスティーナ・アギレラとのデュエット曲「All I Wanna Do」が収録さています。
どうしてこのアルバムを取り上げたのかというと、このアルバムは日本でしかリリースされていないので、興味が湧いた…というか。
当時、日本盤がでていなかったアーティストの理由は、何となくわかるのですが…
アーティストの母国でリリースせずに日本盤だけだと、ライヴとかプロモーションとか…効率的じゃなくて?もったいない気がするんです。
推測してみると

90年代に流行した和製洋楽のはしり?
たぶん皆さんもご存じだと思いますが、長い洋楽の歴史の中で日本盤でしか存在しないアーティストがいたのですよね。
紹介したいのですが…名前が出てこない ジャケは思い浮かぶのですが(グアム生まれのシンガーとか、日本在住のブロンドヘアーの女の子…)思いついた方、コメントくださいね。
ネットの時代になって知るんですけど、
表の音楽作品には、こういう筋金入りの音楽人が存在するのですよね。
ヒット曲でチャートに上がったり、キャリアの長いスターたちの後ろには、音楽ビジネスに貢献するプロの裏方が存在する?
イアイン・アーチャーがソングライティングを支えるジェイク・バグもそうだけど、多くの人の手を借りて、アルバムを出したり、ライヴ活動を行ったり…アーティストとしての物語が作り上げられるのです。
名もなきアーティストにも…彼らの物語があるのです。
今は、そういうアーティストの情報に触れることができて…ほんとうに幸せですね。
これからも、そういう物事を…大切にしよう、と思います

なのです





