本当は神話シリーズの続きを書いてたんだけど、いい加減みんな読むの疲れてきただろうと思ってお蔵入りしてたやつを、ライトなやつ5・6こはさんだのでそろそろ公開します(笑)
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天岩戸伝説の話書いたでしょ?
この岩戸伝説も実際にあった出来事を神話化したんじゃないかって
この本の中で井沢さんが言ってるのね。
(厳密には他の先生の説を井沢さんが紹介してる、んだったかも(笑))
逆説の日本史1 古代黎明編(小学館文庫): 封印された[倭]の謎
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それはね、アマテラス=卑弥呼だったんじゃないか、って説。
ヒミコが卑弥呼って表記になってるのは
魏志倭人伝の中にその表記があったから、なんだよね。
つまり、当時の中国人が
「おまえの国の王はだれだ?」と問いかけて、日本からの使者が
「ヒミコ様です」と答えたその音にあちらの感じを当てただけなんだよね。
だから「卑」っていういやしい字がついてる。
ついでに言うと「倭」もまがったとかいやしいっていう意味なんだって。
まあ、海を渡った隣の小さな国とも言えない文明の未発達な民族が住んでる国のことを表現するわけだから、そういう書き方になるのかもしれないですよね。
まあ、そんなわけで今では一般的となってる卑弥呼だけど。
もともとの意味としては
日御子もしくは日巫女とかだったのではなかろうか。
こっちのほうがしっくりこない?
日(太陽)に仕える女性。シャーマン(巫女)。
でね、ヒミコが亡くなったとされてる年が、紀元248年なんだけれども。
その年にある自然現象が起きたと言われています。
それは皆既日食。
・卑弥呼が死んだ年に皆既日食が起きた
→天岩戸神話として残ったのではないか。
もしくは順番は逆だったかもしれない。
・太陽神として崇められて来たヒミコ。
そこに突然皆既日食が起こる。
おそらく邪馬台国の人間はすべて、生まれて初めてそんな現象を見たに違いない。
・神の兵士であるという強い信念を打ち砕かれる。
そのモチベーションでは狗奴国との戦争に勝てるはずがなく、敗戦してしまう。
・古代の人々は天災・災厄などが起こると王の力がなくなったと、考え、王を殺して「王の取り替え」が行われるのが常識だった。
・ヒミコは太陽神アマテラスのモデルであり、皆既日食のために権威を失墜し、民衆に殺された。
・魏志倭人伝には、卑弥呼の死後、壱与(台与)という女性が跡を継いだとされている。
・これは「岩戸隠れ」がアマテラスの死であり、若い女王がその跡を継いだことをアマテラスの復活という形で神話にしたのではなかろうか。
というお話。
興味深くないですか?
もちろんね、井沢さんのこの本30年近く前に書いてる本で、30年間の間に古代史の研究も進んだだろうし、いろいろ違ってる点もあるだろうし、ご本人もあとがきで「将来もし大改訂するとすれば、この巻だなという気がしないでもない」とおっしゃってる通り、古代史はとくにわかってないことが多過ぎて、いろんな発見があるたびに大きく変わっていくものなんだろうなって思う。
けど、違ってたとしてもいっかなーって(笑)
見てる角度とか、かけてるメガネで見え方がらっと変わっちゃうのがこの現実世界ですもんね。
その時代に生きてきた人の数だけその時代の真実があるのに、それを未来人の私たちがいろんなメガネを借りながらいろんな風景を見てるのだから。
別に学者でもなんでもないし、ひとつの物語を読むみたいに
こうしてワクワクできたらそれでいいかなって思うなo((*^▽^*))o
ちなみにね、私、映画とか小説読むとだいたいストーリー忘れるんですよ( ̄▽ ̄)
その感覚で岩戸伝説が日食だった!
っていう話も考えてみれば、これまで何回か聞いたことあるんだけど(てゆーか、この本自体3回目(ノ∀`))そのたびごとにおおおお!それはすごい!!!っていう衝撃を受けてる気がする(笑)
歴史がさ、なにかの発掘物とかで、変わるときあるじゃん?
あれってだれかが過去に戻って歴史いじっちゃったかな?とか思うタイプなんだよね。(そういう系統の人いるよね、きっと(笑))
だから仮説は仮説として本当かもしれないし、違ってるかもしれないし、ただワクワクしたからおもしろい(*´艸`*)♡ みたいな感じで見ちゃうんだよね(笑)
ーーー
でね、卑弥呼の時代からぐぐっと時代が進んで、称徳女帝の時代にね。
(称徳は、天智・天武天皇のあと、桓武天皇(平安京に遷都した人)の前くらいの時代の人)
弓削道鏡っていうお坊さんがいてね、その道鏡ってお坊さんが称徳女帝の愛人らしい、っていうスキャンダラスな天皇なんだけど。称徳天皇が、弓削道鏡を次の天皇にしちゃおうか、って思っちゃうっていう事件があってね。
称徳女帝が弓削道鏡に皇位を譲ってもいいかどうか、ご神託を求めに大分県にある宇佐八幡に行っているんですよ。
「万世一系」の天皇家の位を譲るのだから、それは祖先神に聞かなければいけないわけなんですが。
奈良の都のすぐ近くに最高の神格をもつ伊勢神宮があるのに、なぜわざわざ大分の宇佐八幡まで使いを送っているのかという、言われてみれば「?」な行動をしているんですよね。
そこで井沢さん説が広がります。
・伊勢が最高の聖地とされたのは、天皇家が機内に入って来てからのことでそれ以前は大和の先住民族の聖地だったのではないか。
・それを奪い取った天皇家が、「殺されたことによって神格化されたヒミコ」をアマテラスとして祀ったのではないか。
・つまり皇室にとって、伊勢は仏壇ではあるが墓ではない。
・普段は仏壇を拝んでいれば十分だが、重大事には「墓参り」に行かねばらならない。
・だから称徳が「天皇」の位の譲渡について宇佐八幡にお伺いを立てたということは、こちらに祖先神が眠っているということの証明になるのではないか。
で、その宇佐八幡、奇妙な謎がある。
そこに祀られているのが、比売大神・神功皇后・応神天皇。
本来、応神・比売・神功という順位で並ぶはずの神様が
比売・神功・応神の順位で並んでいる。
てゆーか、そもそも比売大神とは何者なのか?
・神社側は比売大神は、日本書紀にある三人の女神としている。
・この三女神は「日神とスサノオの子供であるとされている」
この日神とは一体なんなのか。
・スサノオはアマテラスの弟。
・アマテラスは卑弥呼(井沢論)
・邪馬台国の卑弥呼は男弟がいて、卑弥呼を補佐していたと魏志倭人伝に記録されている。
→「男弟」とは「隠し夫」だったのではなかろうか。
・比売大神は「三女神」ではなく、その親の「日神」をさしているのではないか(井沢論)
・その比売大神が宇佐神宮の主祭神であるはずの応神天皇の神殿よりいい位置にある。
→宇佐八幡宮の主祭神は応神ではなく比売大神だったのだろう。
さらに、この神宮の拝礼方法は
二礼・四拍手・一拝 なのである。
この拝礼方法があるのは全国で出雲大社と宇佐神宮だけ。
出雲大社はなぜ「四拍手」するのか、オオクニヌシが「殺害された神」であり、そのタタリを恐れたために「死拍手」で封じ込めているのだ。
(そのへんは前回の記事で書いてます(笑))
宇佐八幡に封じ込めているヒミコの霊も殺された霊だから「死拍手」で封じ込めているのではなかろうか。
(じゃあ、伊勢だって死拍手しなきゃ、と思うかもしれないけど。伊勢はヒミコを神格化したアマテラスを祀ってるから神様なのだよ。宇佐八幡はヒミコの実態を祀っているのだよ、という論理)
わおーーーー。
おもしろい♡
そんなお話が載ってる本はこちらです(笑)
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おもしろいから2巻3巻と読むんだけどね。
どうしても室町くらいで挫折するんだよね(笑)
まあ、なんども読んでる1巻でさえ初読のときと同じくらいの楽しみ方で読んでるからね。
その先の内容、まったく覚えてないんですけどね( ̄▽ ̄)
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◆長くて読んでもらえないかと割愛した話を延々語ってみるよ(笑)