ぼんやりと私の周囲には膜がはられたように感じられた。
私の見ている世界は
私とは全く関係のない
生物の営みが繰り広げられているよう。
あちらとこちらを隔てる透明の何かがある。
かと思えば、風が頬をなでて、
ものすごくリアルに緑の香りが感じられる時もある。
私の周囲にあるものはすべて
私も含めて、いきいきと息づいていて。
それらは境界線なく繋がっているようにも感じられる。
◇◇◇
恵理菜は思った。
たった今鏡を見た顔が自分の首の上にのっかっていると、
どうしても思えないのだ。
私も「鏡の見方」を知りたい。
この鏡に映っているものの実態は
本当はどんな物体なのか。
(c) アヤ |写真素材 PIXTA
ただいま「八日目の蝉」2章に入ったとこ。
読書“途中”感想文でした(笑)
映画は先週観てきましたー