もうずっとずっと一年くらい前から楽しみにしてた「罪の声」見てきましたよ!!!!
2019年は視聴者にとっては野木さん不足でしたからね。
ご本人は休みなく働きどおしなんでしょうけど(>_<)
公開日に見に行かなかったら、しばらくネタバレ警戒していろんなメディア見れなかったよ!(笑)
(鑑賞前に予告と公式以外の情報を入れないようにしてた私が、ブログを書いちゃうよ)
良かったです。
ここ最近、他にも2、3映画を見てはいたんだけど、
どれも「予告の方がおもしろかった(꒪⌓꒪)」ってなってたのよね(苦笑)
罪の声は絶対おもしろいとは思ってたんだけど
142分もあるの??
って、長尺なことを直前に知って、ちょっとビビったんだけど。
(映画、途中で飽きることちょくちょくあるから)
本当、最初から最後までずっと集中してみることができました。
だって先が気になるんだもん。
メインはもちろん日本を震撼させた未解決事件とそれに声を使われてしまった子供達の話なんだけど
私的に一番響いたのは、小栗くん演じる記者の阿久津さん。
普通にそれなりの情熱を持って働いていたけれど
「過去を掘り起こすこと」や取材を重ねることに対して、どこか燃え尽きというか、疑問を持ってしまった阿久津さんは
社会部の記者をやめて、文化部でのらりくらりとした仕事をしてたわけなんですよ。
昭和のおじさんたちみたいな情熱を持つこともできず。
自分の中に熱があるのかどうかも感じられない、そんな世代。
どこかでぷつんと糸が擦り切れてしまって、心が枯れてしまったそんなどこにでもいる普通の人。
一度疑問を持ってしまって、気持ちが止まってしまった阿久津の
「記者の矜持もない。世に訴えたいことも何もない」
っていう普通のおじさんの声がね。胸を打たれました。
そしてこのお話は、犯人がだれとか。
そういうことももちろん気になる展開ではあるんだけど。
(実はあの事件は本当にそうだったんじゃないかって思わせる原作の力がもちろんすごい)
どうして、どういう背景があってその行動に出てしまったのか。
声を使われた子供たちはどうなっていったのか。
そういう人たちに視点が移っていくことで
いろんな人の思いが交錯するわけですよ。
罪を負うべきは声を使われた子供たちではない。
ないけれども、同じ声を使われた子供なのに、こんなぬくぬくと暮らしてて良かったのか。
って罪悪感が心に生まれてしまう気持ちもあると思う。
そんなセリフも説明もないんだけどね。
源さん演じる曽根さん見てたら、そう思っちゃうよね。
アンナチュラルの時に描かれてた、生き残った人たちが感じる罪(サバイバーズギルト)と似た感覚を覚えちゃったよね。
もちろん、野木さんはそんなとこに関連性を持たせて見て欲しいとは思ってないだろうけど。
ともかくね。
畳み掛けるような取材劇がどんどん織りなされて
追う側の阿久津と追われる側の曽根が合流して
パズルのピースがハマっていく感覚がとても面白かったです。
悲しみや痛みの中に、最後はそれぞれがちゃんと前を向いていく
そして、大きな悲しみや痛手を受けた事件の当事者たちのそばで、
静かに、でも確実に自分を取り戻していく普通のおじさん、阿久津さん。
うん、いい映画でした。
一点、本当にどうでもいいところなんだけど。
曽根パパ役はあの人じゃない方がよかったな(笑)
何もなかったはずのパパが実は裏でもっとひどいことしてたんじゃないかと妄想が広がってしまうので∑(ノ∀`*)
映画見にいくと予告にどんどんやられちゃうよねー。
今、めっちゃ気になってるのはコレw