素敵なエッセイでした | 働いて・遊んで・悩んで・笑う

素敵なエッセイでした

自閉症の僕が飛び跳ねる理由

著 東田直樹
★★★★☆ 4.0

 

家の近所にもたまにいる奇声を上げながら飛び跳ねている子。その子たちは健常者である我々と

同じような思考はできないものと思われていたのだが、そうではなく上手に表現ができないだけ

で、伝えたい気持ちは普通にあるのだということを自らの言葉で発信をした13歳の子供のエッセイ。

地獄に落とされた親たちが初めて自分の子供の心は正常なのだと気づかされ28ヵ国で翻訳をされ

世界的なベストセラーになった。きっと著者の東田さんは世界中の多くの親を救ったことでしょう。

TVの特集を目にして購入してみた。TVの中の東田さんは私が知る昔で言うところの知恵遅れと表現

される子の動きそのものであった。声にはうまく出せないのだが、平面にある50音を記したプレー

トを指さすところから始まり、キーボードを打てるまでになった。そしてエッセイの執筆。両親の

愛もあってこそここまでたどり着けたのであろう。

中学校の時、同じ校内にそういう子を集めたクラスがあった。特殊学級と名付けられていた。子供は

残酷なものでそんな子をバカにしていたりした自分が情けなくて仕方がない。

症状の軽い子は一般のクラスで過ごしていたのだろう。同じクラスにいたA君は授業の始まりに先生が

出席をとるのだが、声を出して返事をすることが出来ず毎回全員の点呼が終わった後、教壇まで進み

「僕居ます」と伝えに行っていた。単に極度の恥ずかしがり屋なのだろうと思っていたが、きっと

軽度の自閉症と言うことだったんだろうね。

こんな話を聞くたびに健康な自分の体に感謝をすることになる。多少の病気やけがでくよくよしてい

る場合ではない。逞しく生きよう。