サッカーを通じて伝えること Part 2
→前日の続き
この気持ちを養うためには、サッカーを一生懸命取り組む環境作りをしなくてはならないでしょう。つまり、「ボールの虫」として、サッカーボールに夢中になるキッカケを作ることからはじまります。
ブライアン氏は現在、ストリートサッカーを普及させるべく、デンマーク各地でストリートサッカーイベントを開催しています。
それらを行う背景を「いまの子ども達は、昔よりもサッカーの知識を持っている。でも、それは大人が教え込んだ知識なんだ。子ども達が、自らの経験で成功や失敗をして学んだものではない。子ども達自身の経験から学ぶことが必要なんだ。ストリートサッカーはそのキッカケを与えてくれる。」と語ってくれた。
ストリートサッカーには大人たちに縛られない、子ども達独自のアイディアが必要になのです。ルールを自分達で考え、その中で、個々アイディアが求められる。そして、アイディアを実現するためには、自ら努力し、技術能力を高めなくてはならないのです。つまり、そこではじめて「ボールの虫」になる気持ちが芽生えるのです。
ストリートサッカーとは、ひとつのツールに過ぎません。その他にも、「ボールの虫」になるキッカケはあるものです。
子ども達を取り巻く大人は、試合の勝敗ばかりに目を向けるのではなく、子ども達がよりサッカーに夢中になれる環境を作ること、またそのキッカケを作ることが先決でしょう。今のサッカー界はその中間を彷徨っているように感じて止まないのは私だけでしょうか。
