先日、雨宮処凛さんの「アトピーの女王」を紹介しましたが、
雨宮さんの別の著書もお薦めしたいので紹介します。
「生きさせろ!難民化する若者たち 」
若者の貧困問題を訴えたノンフィクションです。
この本も、すごく良かったです。
出版された当時、雨宮処凛さんの著書ということと、
「生きさせろ」というタイトルが衝撃的だったので、
書店で見つけて衝動買いしました。
この本が出版された当時、
ロスジェネ世代の多くが非正規雇用で働いているのを
「自己責任」とする風潮がまかり通っていました。
この本は、こういった「自己責任論」に一石を投じていて、
それだけでも、私にとっては目から鱗でした。
私も当時は非正規雇用で不安定な生活をしていて、
れは自分自身に問題があるせいだと思っていたので。
雨宮さん自身もロスジェネ世代ということもあり、
文章に熱がこもっていて、
とにかく若者の貧困問題に怒りを感じているのが伝わりました。
雨宮さんは、この本で
日本ジャーナリスト会議賞を受賞されたそうです。
出版されたのが2007年ですが、
ロスジェネ世代で困窮されている方々は、
今読んでも、共感できると思います。