発表会まで3ヶ月を切り、どの科も更なるレベルアップを図るべく、スタッフたちも

頭をひねらせているところです。

それに関連して、昨年度担任したSちゃんのことが、思い浮かんだので、紹介します。

幼稚園の発表会の和太鼓で、重要な難しいソロパートをSちゃんに任せました。

リズム感のある子ですが、前年度は、情緒不安定で、泣いてしまったので、かけでもありました。

何度繰り返し練習しても、身につくまでには、時間も手間もかかりました。

教える側も必死で熱くなり、言い過ぎてしまったのか、泣かせてしまったこともあります。

そんな時は、後で、「今日は良くがんばったね。Sちゃんならきっとできるから一緒にがんばろうね」と

フォローし、励ましてきました。

途中で嫌になってしまうかとの心配をよそに、3ヶ月間、ほぼ毎日の練習を彼女はやり遂げました。

そして、発表会でも堂々と自信を持って発表してくれました。

 卒園式の冊子で、幼稚園で一番楽しかったことを聞くと、周りは、お泊り保育が圧倒的な中、

Sちゃんの答えは、和太鼓でした。それを聞いて、私は、とても嬉しかったです。

彼女が努力と忍耐の末の真の喜び、楽しさを実感し、大きく成長したことを感じました。

6歳の子どもでもそんな境地に立つことができるのです。

 発表会は本番もさることながら、その過程をどう取り組むかに深い意味があります。

児童科さんから大人の出演者まで、ひとりひとりが自分の踊りと真剣に向き合い、

悔いなくやり遂げた充実感、達成感を得られることを願って、私自身も決して投げることなく、

あきらめることなく、最後まで前に進もうとしたいと思います。