ーーー事前情報ーーー
黒沢清監督の作品を見た事が無く
知人のおすすめで。

ーーーあらすじーーー
威厳のある父が突如リストラ。
大学生の息子は、海外へ
小学生の次男は、ピアノ教室で
母は、突如現れた。。。

それぞれが、それぞれの思いで
家から飛び出し、行き着く所はどこなのか?


ーーー評価ーーー
☆☆☆   普通

ーーー感想ーーー
初見は、なんて事無い普通の作品。
しかし、下記解説を読む事で、そういうメッセージなんだと気づく
http://movie.geocities.jp/dwgw1915/newpage152.html

前に見た作品が、「紀子の食卓」だったので
似たようなテーマな作品。

個人的には、「紀子の食卓」の方が荒々しくて好き。
「トウキョウソナタ」は、エリートがじっくり考えて作った文学作品という感じ。

窮屈な家庭、役割を演じる、サラリーマン時代に見ていたら
ちょっと考えさせられるかもしれないけど、現在ハローワークに通う自分は
何とも感情移入できませんでした。


ーーーお気に入りのシーン&カメラメモーーー

<<<家族の食卓>>>

家族で食卓を囲むシーンが何度か出てくるが
必ず棚や階段など、何かで遮られている。
また、屋外から食卓を映すシーンもあり
この意図がイマイチ分からなかったが解説サイトを見る事で
「窮屈な空間」「覗き見」を演出されている事に気づく

話をしている人物に手前の階段が被っていたり
お互いの表情が見えなかったりとカナリ特殊な構図
お互いが窮屈で、お互いを認め合っていない、けれど
一緒にご飯を食べるという違和感をいやでも感じる

食卓の隣には一段下がった居間があり
立ち位置の上下と、立場の上下を完璧に表現している。


最初の食卓シーンと、最後の食卓シーンは、あえて同じ構図
だが、最初に比べ最後は広角で、色味も明るく
家族の心境の変化を映像として表現している


<<<風景などの構図>>>
街中、ショッピングモール、食事の配給など
様々な風景ショットがあるが、どれも奥行きのある構図

最初のハローワーク出て、横断歩道をわたるシーン
3分割の下のラインに横断歩道を入れ、安定感がある。
また日陰の道で、光をあたらない状態の場所をロケハンしてそう

帰り道の二股、ピアノ教室前、ピアノを拾うなど
様々なシーンで、道が奥まで続くような構図
レンズは広角が多い


<<<人との対話>>>
次男と学校の先生とのやりとり
先生は斜め向きに対し、次男は真正面からのカット割り。
少年はまっすぐ先生にぶつかろうと思っているが、先生は
お互い無視しようなどと、まっすぐ向き合っていない心の状態を
画としても表現している

代わりに、ピアノの先生とのやり取りは
お互い真正面からのカットで切り返している
ーーー事前情報ーーー
園子温監督作品を全部見ようと思ったので。

ーーーあらすじーーー
地元新聞社の父と母、娘二人の物語
娘二人が家出をしてしまい、娘を探す父
果たして再会出来るのか?

ーーー評価ーーー
☆☆☆   普通

ーーー感想ーーー
自殺サークルを先に見ておいた方が、ちょっと分かりやすいかも?
疑似家族、社会的立場としてこうあるべき。
何が本当で、何が現実なのか?
受け止めるべきは、なんなのか?
いろいろ考えさせられる感じです。

やっぱり園子温監督作品は、詩人というだけあって
頭に残るフレーズが、沢山でてきました。

ウサギとライオン
輪郭線
役割


ーーーこんな人にお勧めーーー
毎日会社へ行って、同じ毎日を繰り返し
これでもいいかと思っている人が、この作品をみて
積み上げてきた思考がボロボロと崩れ落ちたら面白いかと。


ーーーお気に入りのシーン&カメラメモーーー
廃墟ドットコムの登場人物紹介シーンで
窓際に映るシルエットが美しかった。
ーーー事前情報ーーー
園子温監督作品を全部見ようと思ったので。

ーーーあらすじーーー
新宿駅で50人を超える集団自殺が発生。
単なる自殺なのか、事件なのか。
これを追いかける刑事の話

ーーー評価ーーー
☆☆☆   普通

ーーー感想ーーー
冒頭5分の衝撃。園子温監督が全開な作品。
ここで完全に好き嫌いが分かれる。
ローリーが出てきて別の話になるかと思いきや
アイドルグループの流れになって、二転三転と
先が全く分からない状況に陥るが、面白かった。

単なるグロ映画ではなく、園子温監督の
詩人的な部分も多々あり、なんか胸ぐら掴まれて
お前は、どうなんだよ!っと言われている感じ。

「あなたと、あなたの関係は?」
「あなたは、あなたの関係者ですか?」
「なぜ自分の事のように他人の不安を感じ取れなかったのですか?」

絶望的な状況で、こんな言葉を突きつけられた刑事。
人はこうやって自殺するのか?みたいな。

一生青春していたい自分には、理解出来ない感情ですが。。。


ーーーこんな人にお勧めーーー
園子温監督が好きな人。それ以外はあまりおすすめしません。


ーーーお気に入りのシーン&カメラメモーーー
刑事が帰宅途中の電車。
乗客誰もが無気力に疲れ切っている感じ。
みんな今にも自殺しそうな感じは、
現実に電車のっても感じてしまう。。。
ーーー事前情報ーーー
韓国映画で、評判が良かったので。

ーーーあらすじーーー
風俗を仕切っている元刑事の主人公
お店の女の子が失踪したので探しにいくのだが、、、

ーーー評価ーーー
☆☆☆☆  また見たい

ーーー感想ーーー
主人公が犯人にもてあそばれていく
がんばるも、ことごとく悲しい結果になっていく
結構、衝撃的な話でした

ーーーこんな人にお勧めーーー
韓国映画をまだ見た事無い人の導入編にどうぞ


ーーーお気に入りのシーン&カメラメモーーー

<<<チェイサー1>>>
女の子が母の死を察し車で泣く
隣で運転している主人公は電話をしながら苛立つ
悲しすぎ

>構図、カット割り
車の外から雨のガラス越し
バストショットで、カット毎でお互いが向き合う構図
カットが進むについれクローズアップへ

>レンズ
標準からカットが進むにつれ望遠へ

>動き
手持ち、車の動きに合うように小刻みに揺れて不安定

>フォーカス
車内の表情に合わせ浅め

>演出
BGMと雨音だけで、声は一切入っていない



<<<チェイサー2>>>
主人公は探している、見つけられるのか?
ものすごい不吉な感じ。
主人公が翻弄されている、嫌な感じのシーン

>構図、カット割り
主人公の翻弄具合を
景色と、主人公の表情を回転で表現

 主観景色を   左回転
 主人公 をバスト右回転
 主人公 をアップ左回転
 主人公 をアップ右回転
 主観景色を   右回転
 主人公 をアップ左回転
 主観景色を   右回転
 主人公 をアップ左回転
 主人公 をアップ右回転

これだけの左右にグルグルしたカットを
14秒間見せつけられる


>レンズ
主人公は望遠でバストとアップの2種類の組み合わせ
景色は標準1種類


>動き
主人公は安定した回転
景色は主観なので手持ちでかなりぶれた感じ

>フォーカス
主人公は望遠なので、カナリ背景ぼかしている
主観は絞っているようにも見えるがシャッタースピードが
遅い感じ

>演出
振り向く方向と主観の景色の動きが合っている
またバックライト綺麗にあたっている




<<<チェイサー3>>>
雑貨屋に逃げ込んだ女性が襲われるシーン
恐怖と絶望、犯人の異常さが恐ろしく
この映画で一番衝撃的だった。

>構図、カット割り
奥の部屋に入るカット、足元からチルトアップし犯人バストショット
犯人肩なめの女性、カットが進むにつれ女性へ近づき最後は女性顔アップ
女性唇アップ
女性頭なめの犯人(あおり)、、、犯人が右斜めに傾き覗き込む感じに
部屋全体の俯瞰
女性蹴る、女性の手のアップ

襲う前はこれだけのショットを細かいカット割りで
見せていく

>レンズ
部屋の俯瞰は広角、目線より上から
あとは標準レンズ程度か。

>動き
全て手持ちで、微妙にぶれている
ハンマー振り下ろしは、血しぶきに合わせている

>フォーカス
女性なめの犯人は、天井がぼけるぐらいの絞り
振り落ろした動作でフォーカス送りしている

>演出
ハンマー振り下ろす所からスローと白黒
血しぶきは白黒で、直接的に見せてはいない

台詞の音声なし
インサートされる主人公、刑事、病院、娘で
悲しさを倍増