かゐだん高校生になった僕は親から二階の寝室を譲り受けた。 自室にテレビはなかったが、重いブラウン管を運んだ記憶は残っている。祖母の部屋から持ち運んだテレビで、祖母は良く寝ながら時代劇を見ていた。その日の僕は、テレビゲームやりたさに黙って運び出した。 楽しみを奪われた祖母のあの晩の気持ちを、何故か今夜考えるに至った。 どういった心境であったのか。本当のところの祖母の楽しみは何だろうか。 それを今かんがえている。 そういう夜である。